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20200919-21

潮岬(和歌山)巡検

大学出発

8:34 吉備SA で休憩

10:00 三木SA で休憩

11:48 紀ノ川SA で休憩

紀ノ川SAは四国から紀伊半島を東西に抜ける中央構造線の北側にある和泉層群が構成する高台に建っており,中央構造線の南側になる和歌山市内を一望できる場所にある。

 フェニックス褶曲

フェニックス褶曲は,南紀熊野ジオパークのジオサイトの中でも人気No.1に輝く名所であるにも関わらず,潮位によっては見学できないためか,道の駅などが併設され,道路標識もきちんと出ている古座の一枚岩や橋杭岩に比べると,知る人ぞ知る名所といった感じ。

しかも,潮位によっては露頭が見える位置に移動できないため,事前に引き潮になる時間帯を調べて朝早くから向かったにもかかわらず,4連休初日に重なってしまったため,和歌山市内を通過したあたりから阪和道が大渋滞となってしまい,一時は見学を断念しそうだった。

引きで見るとその迫力が伝わる。

今回は潮位約100�僂任海鵑粉兇検�まだ安全に渡れるくらいだった。

 しがらみ磯

一旦南下して,潮が引いているうちにフェニックス褶曲を見学した後は,今夜の宿泊地白浜近くまで戻って,しがらみ磯を見学。

2018年の3月には広い範囲で露頭を観察できたものが

2020年の8月に大崩落したらしく,現場を見てゾッとしたが人的な被害は無かったとのことで胸を撫でおろす。

(上の写真の右側から撮影。上の写真で人が立っていたあたりは完全に崩落している)

ナゾの生痕化石。

 白良浜

シガラミ磯から宿まで行く途中、真っ白な砂浜を発見。砂はどんなもので構成されているのかと気になって立ち寄ることに。

しかし、案内板によるとこの砂はオーストラリアのパースから輸入されたものであることが判明。少々がっかりはしたが、それでも白良浜の砂をじっくり観察してみる。

沈みゆく夕日を眺める二人。今回のベストショット。

夕食は宿「ホテルシラハマ」から近い㐂楽に。7時半頃ではほかに空いてる店も少なく、海鮮もおいしかったので何より。

 古座川の一枚岩

古座川の一枚岩や天柱岩は熊野酸性岩類に属する火砕岩で、地質図を見ると円弧状に噴出している岩体の一部であることが分かる。これはカルデラ噴火によって沈下した地質体のすき間から、マグマが噴出したことによって形成されたと考えられている。

2日目は,白浜から南下して天柱岩を見学しつつ,

古座川の一枚岩で2日目だけ日帰り参加メンバーと合流。

 橋杭岩

橋杭岩は潮岬火成複合岩体の一つで、古座川の一枚岩などが属する熊野酸性岩類以前の火成活動によって形成されたと考えられている。

近づいて岩石を観察してみたり、

一般の観光客は来ないような、弁天堂の裏まで行って岩脈がどのように続いているのか観察したり、

「何事も経験」を胸に、ナマコを触ってみたり。

 潮岬火成複合岩体

潮岬ではかなり狭い範囲に多様な火成岩が分布している。今回は、2年半前に訪れた地点を参考に、主に塩基性の岩石の観察を行った。

2年半前、研究室に入ったばかりだった学生が再び岩石を観察。観察の視点を携えて見る岩石は、同じものを見ていても全く別の意味を持っているように見えてくる。

真っ白な斑レイ岩を観察。2年半前は真っ白な斑レイ岩の違和感に気づけていなかった、、、成長を感じる。

場所を少し移してグラノファイアーと玄武岩、斑レイ岩が複雑に貫入している地点を観察。

とてもきれいな角閃石が晶出している岩石を発見。広島県ではなかなかお目にかかれない岩石に一同感動を覚える。

今年の6/1に開館したばかりの「南紀熊野ジオパークセンター」も寄ってみましたが、かなりわかりやすい解説になっていて、もう少しゆっくり見て回る時間をとっていればよかったなぁ、と後悔。今回は干満の関係で最後に寄ったが、最初にジオパークセンターに寄ってから野外観察をするのがおすすめ。

潮岬に来たら晩御飯は間違いなくここ。開店15分前でこの行列。早めに並んでおいて正解。

 那智の滝

最終日はブラタモリで予習しておいた、侵食に強い火成岩類と比較的やわらかい熊野層群の境界に形成された那智の滝を見学。

まずは那智の滝に向かう途中にある熊野古道の名所,大門坂で記念撮影(もうすっかり観光気分)。

神々しい那智の滝。

よくパンフレット等で見られるこの角度を探して歩き回りました。

 桑ノ木滝

当初の予定には入っていなかったが,南紀熊野ジオパークセンターで見た綺麗な写真に惹かれて,ちょっと寄り道。実はこの写真、全力で足で岩にしがみついている。

南紀熊野ジオパークセンターでみた写真がこちら。

ちょっと似せてみた。

 熊野本宮大社

熊野本宮大社周辺で昼食。今回は”くまのこ食堂”で。ジビエ料理がおいしく、雰囲気も良かった。

熊野本宮大社参拝後、川の方にある大鳥居にも向かってみた。

直線があったら走りたくなる。土手で全力疾走をかます院生たち。若い。

 白崎海岸

日本のエーゲ海とも呼ばれる白崎海岸。

白崎海岸の石灰岩は,中紀(ちゅうき)層群と呼ばれる中生代のジュラ紀〜白亜紀の地層中に,長径600mのサツマイモのような形をしたオリストリスとして含まれる。

付加した年代は中生代だが,石灰岩からは古生代ペルム紀のフズリナ化石が見つかっており,石灰岩を取り巻く泥岩中からはジュラ紀後期の放散虫化石が産出しているのに比べると約1億年の差がある。このことから海山のてっぺんに形成されたサンゴ礁が日本列島に付加されるまで1億年以上かけてどんぶらこと太平洋を移動してきたことが想像できる。

一般の観光客の中、岩にへばりついて観察する人たち。とても不審な動きをしている。

地研M1のデビューシングルfeat.白崎海岸.

付加体の形成プロセスを考える上でも重要な露頭であるが,どちらかというと地質学的な名所というよりも,風光明媚な場所として観光地化されているため,連休中の夕陽が沈む時間帯となると,周辺の道路は大渋滞となるのでご注意。

白崎海岸は石灰岩の海蝕洞もあり,夕陽もきれいに映える場所だったが,こんな時間まで和歌山県にいるのはたいそう問題だ。

外帯を縦断して見学できる和歌山は、地質学的にもかなり魅力的な場所ですが、高速の整備が進んでいないため、連休中には行きも帰りも渋滞に巻き込まれて時間をとられてしまうのが玉に瑕。