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20190211

安佐南区八木(広島)

安佐南区八木は、2014年8月20日に起こった広島土砂災害で被害が甚大であった地域である。その現状を観察し、防災意識を高めることが本巡検の目的。また、土石流として表層が流れ出たことにより露出した新鮮な花崗岩サンプルの採取も行った。本巡検では、最も大きな土砂災害被害が起こった阿武山で調査をし、阿武山の南から登り始め、標高約400m付近の源頭部まで登って調査を進めた。

 砂防堰堤

巨大な砂防堰堤が建設中であった。遠目から見ても十分大きいのだが、近くで見るとより迫力が感じられた。似た様子の砂防堰堤が2014年に土砂災害が起こった随所で建築中であった。

 現状

岩場の険しい斜面が続いた。足の踏み場を間違え、膝や大殿筋を負傷する者も。

土石流によって切り流されたと思われる岩石が多数露出していた。いくつかの走向傾斜の測定から花崗岩の節理面に沿って切られているのではないかと考えられる。

所々で階段状となっている場所が観察された。硬い層と柔らかい層が交互に入っている場所で、土石流により柔らかい層が削り取られ硬い層が残ったためだと考えられる。

随所で大きな岩石やなぎ倒された木々が観察された。

源頭部の様子。二又に分かれており、大きく崩れている方ではさらに二又に分かれていた。

ペグマタイト

大きなペグマタイトが観察された。

暗色包有物

所々で暗色包有物が観察された。詳細なデータは取っていないが、標高が高い場所ほど大きな包有物が観察できたように思えた。

おわりに

被災後、おそらく建て直さずに放置されていたのであろう家の様子。1階がボロボロであった。