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20221119-20

阿蘇ジオパーク

大学院1年の授業で入念に勉強、企画し阿蘇ジオパークへ。

■巡検スケジュール■
11/19 広島大学→蘇陽峡→宿「月亭」
11/20 宿「月亭」→らくだ山→阿蘇中岳火口→大観峰→広島大学

 1日目

朝7時に広島大学を出発。

蘇陽峡

おそらく7時間の車移動をしてきた者達だ。

面構えが違う。

 

探索ルートのスタート地点には、蘇陽峡ジオサイトの案内看板があった。

 

日本渓谷百選&日本紅葉百選に選定されている絶景。

しかし、天気も紅葉も70点くらい・・・

大規模な噴火と五ヶ瀬川による浸食が繰り返された結果、大きな渓谷となった。

 

俯瞰した景観も素晴らしいが、堆積している層もまた興味深い。

阿蘇4の火砕流堆積物の中に、先に固まっていた火山礫が混ざった様子。

 

他にもそれぞれの層の中で圧力のかかり具合によって岩石の様子が異なっていたり、節理の様子から冷やされた方向が分かったりと、大きな渓谷がどのように形成されたかの手がかりを発見することができた。

 2日目

らくだ山

2日目、宿を出発し、らくだ山ジオサイトへ。

月廻り公園駐車場に車を止め、徒歩5分、屏風岩へ到着。

らくだ山は、現在の阿蘇火山ができる前の岩石(先阿蘇火山岩類)で出来ている。先阿蘇火山岩類は主に外輪山のカルデラ壁を構成しており、随所に露出している。らくだ山を含め何か所かに見られる岩脈は、岩脈の基本的特徴だけではなく、先阿蘇火山の構造を考えるうえでの重要なジオサイトになっている。

ここでは、マグマが貫入するときに母岩から冷やされてできたガラス質の急冷外縁の観察、岩脈の走向・傾斜を測定した。

↓写真左が母岩である玄武岩質溶岩、写真右が貫入した角閃石安山岩

↓岩脈側急冷によるガラス質の急冷外縁

阿蘇中岳火口

なんと運のいいことに、令和4年11月9日9時から1年1ヶ月ぶりに火口見学を一部再開され、阿蘇中岳第1火口までを行くことが可能に!

今日は安全レベル「青」の安全になっていた。でも、いつでも喘息の方は火山見学禁止です⚠️

エメラルドグリーンの「湯だまり」といわれる非噴火期に形成される火口湖は見ることができなかったが、火口が見えないほどの白煙に見とれてしまう。

ここでは火山噴出物の分類を行う活動をした。黒くて多孔質なスコリア、火山灰、火山礫など様々なものが見られた。

まず火山礫↓

↓火山灰

↓赤っぽい火山礫。

↓黒くて多孔質なスコリア。

火口から少し離れたところには、噴火時の災害対策として退避壕が。不思議な形だなあ。

ここで一枚みんなで記念写真。でも風がとても強くみんなしかめっ面になってる…。

大観峰

中岳まで天気が良かったのに、大観峰では一変。

真っ白で阿蘇五岳(根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳)が全く見えず。

誰か晴れ男、晴れ女はいないのか!

ここにもジオサイトの看板が!阿蘇カルデラについてわかりやすく解説されているなあ。

阿蘇山には鬼界アカホヤ火山灰が眠っていた!とても茶色っぽい。

この火山灰は約7,300年前の鬼界カルデラの大噴火にともなって噴出した火山灰で、日本の沖縄から岩手県、山形県付近に広く分布しているため、鍵層としても活躍するゾ!

 おまけ

食事

熊本ということで、あかうし丼と馬刺しを食べました。

宿:月亭

今回宿泊させていただいた宿は「月亭〜TSUKITEI〜」です。

ここの宿のオーナーさんとても優しくて、BBQする予定じゃなかったのに準備してくださいました!

しかも、この宿には暖炉も着いていて心も体もほかほか、ほっこりできますよ♪