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20180519-20

三瓶山『生研地研合同新歓巡検』

毎年恒例となっている、生研との合同新歓巡検の様子です。今年は三瓶山周辺。

■巡検概要■
5月19日 三瓶山
5月20日 三瓶小豆原埋没林,仁万海岸

1日目

 三瓶山

三瓶山は島根県のほぼ中央部、大田市と飯南町にまたがりそびえる活火山。主峰の男三瓶山(1126m)をはじめ、計6つの峰が室ノ内火口を取り囲むようにならんでいる。

朝8時40分、少々準備に手間取りながらも無事に大学を出発。参加者は史上最多(?)の32人。

途中道の駅「ゆめランド 布野」で休憩をはさみ、11時30分すぎ三瓶山西の原登山口駐車場に到着。晴れ間も見えて、山頂での景色に期待が高まる。

いよいよ登山開始。今回は西の原コースで主峰男三瓶を目指す。空模様が不安。

==西の原登山口 動画==

いくつかのグループでまとまりながら、それぞれのペースで登っていく。

しばらくすると、木々が途切れて景色が広がる。ココぞとばかりにシャッターを切るカメラマンたち。

もう少し進むと、高い木々がなくなった。森林限界を突破。景色が見放題である。

パンツが食い込む頃合い。広がる景色に素晴らしくマッチ。

少し立ち止まって記念撮影。高い所感出てます。

急遽開催「ヤッホー選手権」。エントリーは1人。元陸上部キャプテンの声が轟く。

2時間ほどで全員が山頂へ。しかし周囲は驚きの白さ。景色は断念か…

山頂小屋周辺で昼食を食べていると、突然晴れ間が!!

山頂へダッシュで向かう。

とてつもない強風と寒さに耐えかねて、すぐに下山を決意。

下山は姫逃池コースで。途中にあった広場で一休みしているときのお写真をどうぞ。

↑題「木漏れ日の下で」(撮影:H森)

そのうち写真集出せそう。

↑変態カメラマンコメント「いやぁ、ええ写真や。この浮き出てる感、最高。」

(撮影:HA谷川)

 北の原キャンプ場

今回はキャンプ場に宿泊。お世話になるのは三瓶山北麓にある北の原キャンプ場。キャンプ場にて三瓶山バックに集合写真。

宿泊するのはケビンと呼ばれる山小屋風の建物。

夕食はカレーとBBQ!協力して準備します。

とても美味しい夕食でした。お手伝いしていただいた皆さんに感謝。

夜は天体観測。こういう写真が撮りたかったんです。

2日目

2日目スタート。朝食に豚汁をたらふく食べ、お世話になった北の原キャンプ場をあとにする。

 三瓶小豆原埋没林

小豆原埋没林は約4000年前の三瓶山の噴火によって形成された。土石流や火砕流堆積物に埋もれた縄文時代の巨大な森はまさにタイムカプセルのよう。

想像を上回る巨木の数々に圧倒される我々。

事前に配布したパンフレットでお勉強をしたはずなので、解説板を読む目も違う。

下の写真は火山灰二次堆積層の上部。未固結の状態で上から別の堆積物がやってきたときにできるコンボリュートラミナと呼ばれる堆積構造である。

 仁万海岸

仁万海岸では火口丘と珪化木の観察を行った。

海岸を歩く前に腹ごしらえ。インスタ映えしそう。

#仁万海岸 #三瓶バーガー #トマト入り #新歓巡検

海岸を歩く前に強風を利用して、HOT LIMITごっこ。

海岸でテンションの上がる地研3年。しかし足元が自破砕溶岩であることに彼は気づいていない。

グリーンタフと火砕岩の境界を追っていくと、見えてくる火口の輪郭。

火砕流堆積物とみられる淘汰の悪い凝灰岩に含まれる偽礫。火砕流は既に堆積していた未固結の層の上部を巻き込みながら流れてきたと考えられる。

島根県指定天然記念物の仁万の珪化木。観察だけにしておこう。

最後に地研M1による海底調査が行われた。

全行程を終え、大学へ帰還。2日間の巡検、大きなケガもなく無事に終えることができました。