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20231111-12

三方五湖・丹波篠山(福井・兵庫)

■巡検スケジュール■
11/11 広島大学(7:00)→吉備SA(8:50)→神戸JCT(E2A 中国道へ)(10:35)→吉川JCT(E27 舞鶴若狭道へ)(10:45)→三方五湖PA(12:20)
 →ドライブインよしだ(12:40)→レインボーライン山頂公園(14:00)→年縞博物館(15:10)→まるちゅう 広田(18:00)
11/12 まるちゅう 広田(7:30)→兵庫県立 人と自然の博物館(10:00)→丹波竜の里公園(12:30)→ちーたんの館(13:30)
 →吉備SA(17:14)→広島大学(19:40)

3年前に訪れた、福井の年縞博物館。行ったことのある人が少なくなったため、再び訪れた。2日目からは県地学部会の研修に参加させていただくことに。丹波竜について兵庫県教育委員会恐竜課の方に解説していただいた。

 いざ、三方五湖へ

今回の巡検は、先生、院生2名(M1、M2)、4年生が1名、3年生が1名、2年生が2名、1年生が1名の参加。かなりの大所帯となった。7時に広島大学を出発。

高速道路に入る前に寄ったコンビニでまさかの旧5千円札を入手。テンションが上がった。

吉備SAで休憩。

淡河PAで休憩しながら、12時20分ごろ三方五湖PAに到着。

これが三方五湖の一番上流側に位置する三方湖。沈殿槽の役割を果たしている。

 昼食:前回のリベンジ・ドライブイン吉田

昼食として、ドライブイン吉田でイカ丼とゲソの唐揚げを食す。

イカ丼はイカの歯ごたえが抜群で、ほんのりと甘く、とろろとわさび醤油でするすると入っていく。ゲソの唐揚げは、イカ丼に乗っているイカと同じとは思えないほど柔らかく、イカのうまみがガツンとくる。前回訪れたときは、売り切れで食べることができなかった。味も量も大満足の一品だった。

↑ドライブイン吉田にあったポスター。一見水月湖の年縞について書いてあると思ったら、健康について考えようといった内容だった。右上のスローガンがやけに頭に残る。

3年越しにイカ丼を食べることができたのが嬉しかったので,記念撮影!

 レインボーライン山頂公園

昼食を食べ終わると、移動中は降っていた雨が上がっていたため、予定通り、レインボーライン山頂公園へ。

リフトを使って山頂を目指す。

山頂では三方五湖や日本海を一望することができる。

↑山頂公園にはきれいなバラ園がある

↑駐車場につながる遊歩道を発見。リフト代900円... 見なかったことにする。

恋人の聖地として認定されているため、一人で来る際にはご注意を。

日本海を眺めながら入ることのできる足湯もありました。

 年縞博物館

年縞博物館には三方五湖の一つ水月湖でボーリング採取された年縞と呼ばれる特徴的な地層が展示されている。

年縞とは、1年で1層堆積する特殊な地層のことで、その堆積物を分析・研究することは、学術的な意義が大きく、高精度な年代測定や気候変化を考察することが可能となる。

年縞の中には、近辺で起こった地震による地滑りや火山活動による火山灰といったイベントが保存されており年縞を数えることで、年代を特定することができる。3万年前の出来事が±48年の精度で特定することができるそう。

前回訪れた時と同じく閉館時間を20分ほどオーバーしてしまった。

それほど熱中できる博物館なので興味のある方は、是非一度、訪れてみてほしい。

その後は、小浜市で夕食と朝食の買い物を済ませ、まるちゅう広田で宿泊。

 人と自然の博物館

2日目は朝から一路兵庫県三田市へ。

人と自然の博物館で地学部会の方々と合流し、同博物館の見学から合同巡検がスタート。

人類の進化においては脳の容量の増加が大きなキーワードですが、頭蓋骨を並べて系統樹を描くのはとても分かりやすく興味深い。

人と自然の博物館、通称“ひとはく”は標本の作製、展示にも力を入れていて、その多さや精巧さは圧巻で、見せ方の工夫が見て取れました。

個人的には神戸層群や和泉層群などの堆積系が豊富な兵庫なので、改めてゆっくり見にきたい博物館でした。

 丹波竜発見の地、丹波篠山

本日のメイン、丹波竜を見に丹波篠山へ

丹波竜の骨格標本が展示してあるちーたんの館学芸員兼愛媛大学院生である朝永先生に案内していただきます。

丹波竜が発見されたのは篠山川沿いに露出する前期白亜紀篠山層群の露頭。

篠山層群は付加体である丹波帯が褶曲した向斜部に堆積した層であり、古くから化石が多く産出する場所として有名でした。

そんな場所で丹波竜(タンバティタニス・アミキティアエ)が発見されたのは2006年。

発掘調査の状況のレプリカ。

周辺からは卵の殻も発見されていますが、無造作に集積されたような様相であることから

水の流れがある場所でポットホールのような部分に集まって堆積したのではないかと考えられています。

近くには砂泥互層が逆断層で切られた露頭があり、学部生にちょっとしたテストが行われました。

続いて一行はちーたんの館へ。

化石のクリーニングが日々行われている。ガラス張りで見学者から見られながらもすごい集中力で作業をされています。

館内に入ると丹波竜がドドンとお出迎え。

丹波竜の特徴の一つは、脊椎がかぎ爪のように曲がっていること。

また歯がとても細く長い。

草食動物の歯といえば牛や馬のように先が薄くナイフのようになっていて、歯を切って食べるような形のイメージですが、

丹波竜はこの歯を櫛のように並べ、枝から葉をそぎ落とすようにして食べていたのではと考えられています。

…かなりすきっ歯だったのかもしれません。葉っぱが歯の間に詰まる悩みがあったりなかったり