トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ ログイン

20200805

天ヶ岳ミグマタイト〜柳井大島(屋代島)

東元先生の論文に記載されているミグマタイトなる岩石がどのようなものなのか見てみたいという衝動にかられての巡検。

 天ヶ岳ミグマタイトの調査

文献でした読んだことのないミグマタイトがどのような岩石なのか、実際の露頭を見学に向かう。玖珂ICを降りて国道437号線を南下したところににある天ヶ岳には,岩国地域の岩石について詳細に述べられた岩国地域の地質(東元,1983)によって名付けられた天ヶ岳ミグマタイトが産出している.

ぱっと見は花崗岩だが、よーく観察するとただの火成岩ではないように見えるこの変成岩様の岩石がミグマタイトなのだろうか。

こんなところ誰が通るのだろうという道をひたすら歩いてミグマタイトの露頭を探す.

ついにミグマタイトの露頭を発見!写真上部は花崗岩で,下部がミグマタイトになっている.

優白質な部分と暗色質な部分が入り混じっている様子が確認できる.

調査に熱が入りすぎて、気が付けばお昼をかなりまわっていました。

ここまで来たら、お昼ご飯はやはり力寿司のジャンボに挑戦ですよね。

 柳井大島で領家変成岩の観察

昼食後は柳井大島に移動。

日見崎で、チャートの褶曲した露頭で褶曲構造について考えたり。

チャートが領家花崗岩と互層している(ように見える)露頭で、貫入や変成作用について考えたりしました。

よってみると優白質な部分にざくろ石が晶出しているのがよく分かる.

ミグマタイトの縞状構造を切る優白質な貫入も確認できる.おそらく熱水による鉱脈だろう.

同じ鉱脈を引きで見るとこんな感じ.

近寄ってみおると,鉱脈には大きく成長した白雲母が晶出しているのがわかる.