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20150315

三波川巡検(高知県長岡郡本山町汗見川流域)

研究室に新しく5名の三年生を迎えたことで,今回は,四国の外帯,中央構造線の南側に分布する三波川帯の見学を行った。本山町の汗見川流域は,東西方向に細長く分布する三波川変成帯を横切るように流れているため,見学場所に応じて低変成度から高変成度の結晶片岩を見学することができる。

緑色片岩の色を反映したようなきれいな水が流れている。

 汗見川

汗見川流域の見学場所については,「本山町・汗見川の自然を守る会」によって,南側(下流側)から始まって上流に向かう見学ルート(見学ポイント:12箇所)が設定されている。案内の標識も設置されているものの,最終的にはどこが該当の露頭なのかちょっとわかりにくいことがある。

坂本橋

泥質片岩を主体とする露頭。

今回はRicohのTHETAと呼ばれる全天球カメラを用いて,露頭の状況を記録してみよう,という試みもあった。PCならマウスで画像を回して全方位を確認でき,iPhoneやiPadをお持ちの方は,端末を動かすとその方向が見えるようになります。下のURLで現場の臨場感を味わっていただきたい。

汗見川で見られる泥質片岩(360°ムービー)

亀岩

川底の岩が亀に見える亀岩周辺では,砂質片岩と泥質片岩の互層が観察できる。

説明書きによると,泥質片岩中には微褶曲軸を観察できる。

唐越し

西側の道路沿いにパンペリー石の含まれた緑色片岩が分布する,とのことであったがよくわからなかった。

枕状溶岩

雨だったせいか,広瀬の場所もわからないまま通り過ぎ,枕状溶岩の露頭に到着。

高知県指定天然記念物との案内板も立っていた。

帰りの時間が迫っていたのと,次第に天候悪化のため,本日はこれまでとしました。天気がいい日にもう一度ゆっくり回ってみたい所です。

 ひばり食堂

広島から瀬戸大橋経由で,高知道の大豊ICで降りると,まず向かうはカツ丼のメッカともいわれる大豊町役場向かいにある「ひばり食堂」に向かう。このカツ丼を食べてしまうと,おやつどころか夕食の時間になってもお腹が空かないので,これから高知市内にでて美味しいカツオでも食べようという時には注意が必要である。