南九州(日南海岸・桜島)
2019年度の締めくくりとして,なんとしても大型巡検に行きたかった新M2が南九州巡検を企画した。
1日目
午前7時,広島大学を出発.
途中,佐波川SA・壇之浦PA・基山PA(昼食)・山江SAでの休憩を挟み,およそ8時間の長距離移動.
壇ノ浦PA到着(10:00)。改修中で、建物が無くなっていることに驚く。
せっかく九州に来たのだからせめて佐賀県に足をつけたい、ということで最近は基山PAで少し早めの昼食となることが多い(11:20)。
えびので宮崎道に入り、特に渋滞したわけでもないけれど青島に到着したのは15時で、やはり宮崎は遠い。
どこまでも続く砂泥互層を心ゆくまで堪能する。
ちょっと青島で砂泥互層を堪能しすぎたのか、本来の目的である猪崎鼻に着いた頃にはすでに夕方。
今回、もっとも観察したかったフルートキャストの本物(写真のフルートキャストは崩落によりひっくり返っています)。
先に堆積していた泥が水流によってえぐられてできたくぼみに堆積物がたまって形成される底痕と呼ばれる、堆積物の底面に残された痕跡の一つ。写真で見られるのは、先にたまっていた泥だけがきれいに除去された状態。
露頭でこれらの堆積構造を調べると、当時の流速や流向を調べることが可能。
途中には海底地滑りに伴って形成されるスランプ構造と思われる露頭も見られた。
どこまでも続く地層は、ただそれだけで人々を駆り立てる(もっと早く到着していれば良かったと後悔)。
宮崎に来たからには、本場のチキン南蛮を確認するのはほぼ義務といっていいですよね。
2日目
2日目は、あいにくの雨模様。日南から鹿児島県に向かい、桜島を見学して帰るルート。
途中、志布志市志布志にある志布志市役所の志布志支部(本当は支所)をしぶしぶ観光。
シラス台地とはこのようなものかと実感。
シラス台地は、火山灰が何万年もかけて降り積もった地層ではなく、約2万9千年前の姶良火山のカルデラ噴火による火砕流によって1週間程度で形成されたと考えられています。
有村溶岩展望所で、桜島から流出した溶岩や、リアルな模型を見学。
活火山「桜島」で生活するためには、いろいろな生活の知恵が必要なのだ、と感心。
天気だけでなく、降灰についても確認する必要あり!
最後に、埋没鳥居を見学して、桜島を後にしました。
2日目はあいにくの悪天候で、桜島の全体像を見ることができなかったのが残念です。