斎島
広島で見られる数少ない領家帯の岩石を観察するため呉市斎島に向かいました。
本巡検は呉・賀茂地域のおもな地質教材 - 広島県立教育センターの��領家帯の変成岩と花崗岩−呉市豊浜町斎島(http://www.hiroshima-c.ed.jp/web/chi/11_ituki.pdf)を参考に行った。
斎島
午前9時10分に大学を出発し、安浦町経由で安芸灘大橋(有料)を目指す。安芸灘大橋の通行料金は、片道720円(普通車)だが、途中の道の駅で1,000円分購入すると帰りの回数券を手に入ることができた。
斎島へ
豊島から一日4本のフェリーに乗り斎島へ向かった。本巡検では、斎島北東部の海岸線を中心に、岩相の観察をおこなった。
粗粒斑状花崗岩の露頭
フェリーを降りてすぐに粗粒斑状花崗岩の露頭が観察できた。風化が進んでいたが、新期の領家花崗岩である。
中粒片状花崗閃緑岩の露頭
斎島北東部は,古期領家花崗岩に属する中粒片状花崗閃緑岩が大半を占めている。
輝緑岩の岩脈・ゼノリス(捕獲岩)
斎島北東部では中粒片状花崗閃緑岩の露頭の中に、輝緑岩の岩脈やゼノリス(捕獲岩)をあちこちで確認できた。
砂浜
砂浜で休憩をとった。砂浜の砂に含まれる黒雲母や白雲母などの鉱物を観察しながら皆童心に返っていた。
半深成岩の露頭
一枚目の写真の輝緑岩の岩脈を境に安山岩質の半深成岩の露頭が現れた。この露頭が出ている海岸線は部分的であり、5m程度進めば、中粒片状花崗閃緑岩の露頭に戻った。斎島の東部にも安山岩質の半深成岩の露頭が確認でき、北東部と東部の安山岩質の斑深成岩の貫入面の走向を計測したところ一致した。
海食台
波の浸食作用によって海食台と海食崖が形成されていた。海食崖は細粒の花崗岩が貫入していた。
玉ねぎ状の風化
斎島の北東部には玉ねぎ状の風化面が頻繁に見られた。玉ねぎ状の風化の仕組みは謎である。
泥質片岩の露頭
斎島東部の砂浜を南下すると、泥質片岩の露頭が現れた。斎島では、北側に分布する古期領家花崗岩と,南側に分布する新期領家花崗岩との境界に泥質片岩が分布している。
おまけ
12月としては気温はそこそこで、風が吹かなければ大丈夫といった天気だったが、風は少し強く帰りのフェリーは、波の上を飛ぶように進んで行ったので、少し気持ちが悪くなった。