長崎県島原市 雲仙普賢岳
大学院1年の授業で,雲仙普賢岳,平成新山の溶岩ドームの観察に行った。
また,周辺施設の大野木場小学校・砂防みらい館やがまだすドームなどを訪れた。今回は時間の都合上,前日の夜に出発し,当日夕方に現地解散という行程になった。
■巡検スケジュール■ (11/23移動 広島大学→)11/24道の駅みずなし本陣ふかえ→雲仙地獄→(仁田峠)→雲仙普賢岳→ →平成新山ネイチャーセンター→水無川→旧大野木場小学校・砂防みらい館→土石流被災家屋保存公園→がまだすドーム(解散)(→11/25移動 北九州→広島大学)
雲仙地獄
島原は「島原半島ジオパーク」として,ユネスコ世界ジオパークの1つに認定されている.ここでは,火山がもたらす災害とともに,火山の恩恵とそこで暮らしてきた人々が作り出した文化や歴史に触れることができる.そんな自然の恩恵の一つとして雲仙温泉が有名である.
朝7時,車中泊後の眠い目をこすりながら雲仙地獄を訪れた.
一瞬で目が覚めるような,活発な噴気と強烈な硫化水素の臭い.
高温の硫化水素が岩石の表面を溶かして,白い泥に変化させている.
ここは
まさに
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雲仙地獄の中でも最も噴気活動が活発に行われている大叫喚地獄
先へ進むと泥火山というものが見られる.
灰白質の粘着性のある土質であるため,地中からの噴気で盛り上がり成長する小さな山が形成されているのを観察できる.これは雲仙火山ができた仕組みととてもよく似ている.
雲仙普賢岳
いよいよ,普賢岳登山スタート!
途中,普賢岳の岩石を観察したり,
巨大な柱状節理も観察できたり,(こちらへ転がってきそうでとても怖かった)
氷のつららで遊んだり
そして細い道を抜けると.....
目の前には,普賢岳の噴火による溶岩でできた平成新山があらわれた.
圧倒される迫力であった.
そして山頂へ到着!
ここでお昼ご飯をいただきました.
災害と防災・復興
平成新山ネイチャーセンター
雲仙火山の歴史や自然を学ぶことができる.雲仙火山が噴火した際に備えた避難シェルターを見ることができた.
水無川砂防・旧大野木場小学校・砂防みらい館
平成の普賢岳の噴火の際,大きな被害のあった地域の水無川.現在は上流には治水ダム・砂防ダム,下流域には導流堤が建設されている.
旧大野木場小学校は,1991年9月15日の大火砕流が学校のそばを通過したとき,その熱風によって校舎が全焼した.火砕流の恐ろしさを肌で感じることができる.
土石流被災家屋保存公園
火山による被害は火砕流だけではない.噴火活動にともなう土石流も何度も発生し,多くの被害が発生している.土石流被災家屋保存公園では,1992年8月8日・14日の土石流で被害を受けた11棟の家屋が当時の様子を残して保存されている.
がまだすドーム
がまだすドームでは,平成の噴火で,何が起こり,どのような被害があったのか,そしてどのように復興してきたのか,といった火山との共生を学ぶことができる.
- 火砕流の道
- 平成噴火ジオラママッピング
- 火山科学
- 島原大変劇場
などを見ることができる.
おしまい
前日の夜に出発し,当日の朝6時頃に到着というハードなスケジュールである中,運転を含む引率をしてくださった山崎先生,ありがとうございました.
がまだすドーム見学後,解散となった.