山陰海岸ジオパーク〜鳥取砂丘、浦富海岸、玄武洞〜
日本海形成に伴う多様な地形・地質の見学と観察。
巡検資料
2012.9山陰海岸巡検.docx(808)
ポイント1(鳥取砂丘)
日本海形成後にできた地形。砂丘の形成過程から海水面が変動したことがわかる。
砂丘は、途中に挟まっている黄土色の火山灰層により新砂丘と古砂丘にわけられる。
火山灰層の中には,上位に大山倉吉軽石(DKP:5万年前),下位には,肉眼では確認できないものの三瓶木次軽石(SKP:約11万年前)や,阿蘇4火山灰(約9万年前)などが含まれ,DKPの上位には,2万5千年前の姶良Tn火山灰(AT)などが見られることもあり,砂丘の発達史を知る上で大きなヒントになる。
写真ではお伝えできないが登るのはむっちゃしんどい。
馬の背付近には風紋あり。風によって形成されるのだが、観光客に踏みつぶされるのがさだめ。
風紋の上に凸の部分に黒い粒が集まっていたので砂鉄かと思いきや,磁石で試してみたけれど反応せず。ルーペで観察したところ,どうやら泥の細かい粒のよう。
工藤「あそこにいるの小人じゃね?」野村「ほーじゃね」
砂丘も観光客があまり行かない西部の方に行くと,現地形とは斜行した層理なども観察できる。
ポイント2(浦富海岸)
この海岸でみられる火成岩は全て日本海形成の以前の古第三紀の時代、日本がまだ大陸縁にあったときに形成されたもの。
日本海の海食が瀬戸内に比べ激しい理由としては節理の方向と風や波の向きが偶然重なることなどがあげられる。
海食が激しいため、奇妙な離れ島や海食洞門がいっぱい。
花崗岩の節理と同じ方向に発達する海食洞などが多数観察される。
無料で入れるわりには,かなり展示などが整備されている山陰海岸学習館。
今思えば先に龍神洞を見学して,最後にゆっくりここにくればよかった。
龍神洞に向けて山の中を走り抜け,絶壁を駆け下りる。下り道は火砕岩的な岩石であふれていた。
車内では“日本一”やら“世界一”大きいやら言われましたがこの海食洞は“山陰海岸一”の大きさの海食洞「龍神洞」。歩いていくのは行くのはむっちゃしんどい。
ポイント3(玄武洞)
この玄武岩は日本海形成後の160万年前に形成されたもの。
玄武岩の柱状節理
冷却されて節理が入るとき、このように六角柱になる。玄武洞ミュージアムでいろいろ教えてくれる。
形がちょうど六角形で,亀の甲羅に似ていることから玄武洞と名前がつけられていて,ほどよい厚さで割れているので,そのまま庭の敷石などに利用されているとか。
青龍洞
台風の中、今日も玄さんは大働き(頑張れ、中の人)