秋芳洞・秋吉台
広島から近いがゆえに,一度も訪れたことがなかった院生2人の希望で実現した秋吉台巡検.
3年生(29生)も初参加です.
秋芳洞
9時に大学を出発.11時40分,秋芳洞駐車場付近で若干道に迷いかけるも無事に到着.
なんとも言えない雰囲気の商店街で,見つけたのは謎の象形文字.汽車が「みね」の文字へと変化する.
商店街を抜け,秋芳洞の入場券を買う(大人\1200).
しばらく,歩くと秋芳洞の入り口.石灰分が溶け,白濁した水が流れている.
秋芳洞は,石炭紀ーペルム紀付加体である「秋吉帯」に含まれる石灰岩が,長い年月をかけて地下水などによって溶食されることでできた巨大な鍾乳洞である.
鍾乳洞内部では,石灰岩が作る大小さまざまな洞窟生成物が観察できる.
天井から下がっているのが鍾乳石,下から上に伸びるのが石筍。
上からの鍾乳石と下からの石筍がくっついてしまったのが石柱である。
詳細は,鍾乳洞内部で確認してほしいが,イチオシはここ.
垂れ下がる鍾乳石と下から伸びる石筍がくっついていそうで,くっついていない.
くっついていたけれども,折れてしまったようにも見える.
石柱になるには何年かかるだろうか.これらが2cm伸びるのには500年かかるらしい….
秋吉台科学博物館
予定を大幅に超過してしまい,秋芳洞をでたのは14時30分.
急いで秋吉台科学博物館へ.博物館入口にあったのは,「小澤儀明像」.
小澤博士は,大正時代から昭和初期にかけて秋吉台の地質構造について研究した,地質学者であり古生物学者.フズリナから推定される年代を用いて,秋吉台の地質構造が大規模に逆転しているとし,大きな衝撃をもたらした.
入館は無料で,たくさんの情報を得ることができた.大満足である.
秋吉台カルスト展望台
16時すぎ,秋吉台カルスト展望台に到着.ここでは日本最大のカルスト台地である秋吉台を一面に展望できる.あちらこちらに石灰岩柱が.
カルスト台地と素晴らしいモデル.最高の一枚である.
途中,帰り水と呼ばれる秋吉台最大のウバーレを観察した.
とても深くその全貌を見ることはできない….
別府弁天池
帰り水から車で30分ほどかけて最後に立ち寄ったのは,別府弁天池.
日本の名水百選にも選ばれるほどのエメラルドグリーンに輝く美しい水.
考え事をするひと.
湧水をゲット!味の違いが分かる人間になりたい.