小伊津巡検ーフィールドラーニングデザイン研究(授業)ー
M2のフィールドラーニングデザイン研究の授業による巡検企画。M2が企画した巡検に学部3,2,1年生を誘って巡検に行ってきました。
■巡検スケジュール■ 広島大学(8:00)→道の駅たかの(10:00)→小伊津ノリ島(12:00)→いずも縁結び温泉ゆらり着(15:00)→いずも縁結び温泉ゆらり発(16:30) →ファミマ川西郷の駅店(18:00)→広島大学(19:30)
島根県小伊津町について
島根へは,三良坂ICー三刀屋木次ICまで中国横断自動車道(尾道松江線)の無料高速区間もあるため,高速料金なしで,広島大学から島根県小伊津まで,休憩含め約3時間で到着。
↑須々美海岸
↑小伊津海岸
小伊津海岸は須々美海岸と同様に,タービダイトによる砂泥互層(牛切層)が形成され,鬼の洗濯板ともいわれています。これは泥岩よりも砂岩の方が侵食されにくく,取り残されるためこのような地形に。
小伊津のノリ島にも砂泥互層が見られますが,須々美海岸よりも海岸沿いにいきやすいためおすすめ!!
しかし,台風の後だったため,大量のゴミが…ゴミ撤去の業者の方もいらっしゃいました。
小伊津海岸のノリ島は,11月1日から3月末までは立ち入り禁止みたいなので皆さんご注意を!
活動内容
今回の巡検は,走向傾斜の学習を行った学部2年生向けの,野外での測定や走向傾斜を体感してもらう活動。砂岩層の走向傾斜をスマホに入れたジオクリノというアプリ(クリノメーター)を使って測っていきます。
2,1年生はクリノメーターをはじめて使うので講習会が!
そしてクリノメーターで測った後は,測った場所の砂岩層が離れた場所のどこで見られるかを推測!
測定した走向から90度の方向を向いたときに,水平面から何度地層面が傾いているかが傾斜を表している…
つまり,N71Eの走向の時,N18Wの方向に立ち,水平面と地層面に見立てたロープの角度が傾斜と同じになれば同じ砂岩層の境界面であることがわかるはず…
誤差も出やすく,原始的な活動で戸惑う学生も。
無事に各班測定,推測し終わり,海岸沿いを散策。
港の近くでは砂泥互層だけでなく,火成岩,沸石などの鉱物も見られるのでぜひみなさんも行ってみてはいかがですか?
活動後&帰路
走向傾斜に関する活動を終え,出雲のゆらりという温泉に入って少し休憩。
帰路途中で発達した雨雲により,ゲリラ豪雨が…夏の夕立ちですね。
日陰もなく暑い中でしたが,巡検の面白さ・走向傾斜の測り方を知ってもらい,無事帰ってきてほっこりです。運転してくださった先生,学生,巡検に参加してくれた皆さんご協力ありがとうございました。