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20220823-25

南紀熊野ジオパークを巡る

■巡検スケジュール■
8/23  広島大学(7:00)→岸和田SA(11:30)→道の駅すさみ(13:50)→南紀熊野ジオパークセンター(14:50)→潮岬望楼の芝生(16:00)
   →橋杭岩(16:54)→桂城(18:00)→民宿こいで(那智勝浦町)チェックイン(19:00)
8/24  民宿(7:06)→飛龍神社(7:34)→ゴトビキ岩(8:54)→熊野速玉大社(9:50)→まぐろのヤマキ(10:50)→古座川の一枚岩(12:30)
   →三段壁・三段壁洞窟(15:20)→崎の湯(16:30)→プチ白浜(白浜町)チェックイン(16:40)→白良浜(17:55)→
8/25  プチ白浜(8:20)→白良浜の泥岩岩脈(8:25)→プチ白浜(9:45)→フェニックス褶曲(10:30)→道の駅すさみ(12:30)→千畳敷(13:30)
   →白崎海岸(15:30)→西宮名塩(18:30)→広島大学(22:40)

南紀熊野巡検の動画はこちら

1日目

 岸和田SA

みんなが美味しそうに食べる中、我慢してダイエット中に見えますが、なぜか一人だけ料理が出来上がるのが遅かっただけです。

 潮岬(南紀熊野ジオパークセンター)&本州最南端

今回の巡検行く前にお勉強会をしていたのが役に立った。改めて、南紀熊野ジオパーク、付加体、前弧海盆堆積体、火成岩体、地形の形成について深く勉強することができた。大雨が降った場合の洪水モデル実験装置もわかりやすかった。

ジオパークの道路を挟んで、すぐ南側が本州最南端の地です。

とりあえずみんなで記念撮影。

 潮岬火成複合岩体

道路沿いから海岸に降りて、一般的に有色鉱物の含有量が多く黒っぽいはずなのに,なぜか白っぽい斑れい岩を見学。

 橋杭岩

潮が満ちていたため付近まではいけなかったが、ここでドローンが大活躍!ドローンの映像が見たい方は、地学研究室のYouTubeチャンネルへ!

2日目

 飛龍神社(那智の滝)

熊野古道の中でも、当時の面影を特に美しく残していると言われる「大門坂」。

朝早いからか、みんな少し眠そう。

日本一のおみくじは、重たくてなかなか大変なのです。

那智の滝と五重塔がベストショットで撮れる場所はどこなのかな?

見つけた!!

 ゴトビキ岩

神倉神社の駐車場に車を停めて、いざ参拝。登りはじめの傾斜が半端ない。下りが怖過ぎる。

御神体とされているゴトビキ岩からパワーをもらって運気アップ。角が取れて丸くなった風化コアストーン船乗りからも目印とされているらしい。

 熊野速玉大社

熊野速玉大社は、熊野本宮大社、熊野那智大社とともに熊野三山を構成する大社。

ゴトビキ岩に降臨した熊野権現を勧進するため、社殿を造営したと伝えられています。

境内に“さざれ石”として飾ってあるが、これはただの礫岩ではないだろうか?

 まぐろのヤマキ

開店時間過ぎると続々とお客さんが増えてきた。早速マグロの贅沢丼を頼もうとしたが、お店の女将さんにすすめられ私たち6人はクロマグロの中トロ丼を食べた。お店の女将さんから教えてもらった「マグロを海苔のようにご飯に巻いて、たっぷりの醤油をかける」食べ方で味が変わった!!

 古座川の一枚岩

高さ約100m、幅約500mの巨大な岩は、古座川弧状岩脈の一部と考えられている。断層、節理、風化などの影響をほとんど受けず、このような大きな岩としてそのまま残ることは滅多にないみたい。想像以上の大きさに驚きを隠せなかった。大きすぎて写真に全部入りきらない…。

三段壁に行く前にちょっと休憩。和歌山は日本で初めて抹茶アイスを作り出したところらしい。それにちなんだグリーンソフトを食べてみた。

 三段壁・三段壁洞窟

三段壁は前弧海盆堆積物の田辺層群の厚い砂岩や礫岩の地層が波の浸食作用によってできた崖である。ここは自殺の名所にもなっているらしい…!?

地下へエレベーターで降りると、波食によって形成された三段壁洞窟で漣痕(リップル)や鉱石を掘った跡、鉱石の成分が染み出して茶褐色や青緑色の岩などが見られた。

ここでも集合写真。

 崎の湯

白浜温泉は日本三古湯と言われ、兵庫県の有馬温泉,愛媛県の道後温泉とともに日本書紀などにも登場する。崎の湯は古くからあった湯崎七湯の一つであり、波に削られてできた窪みが自然の湯舟となり、古くからの温泉の姿を今に伝えているらしい!潮が満ちていたため、一番端の湯船は波打ち際で海水が入りぬるくなっていた。端に行くときは波にご注意ください。

 白良浜

真っ白な綺麗な砂浜は人工的らしい、でも素敵だからOK。

この写真は三日目の朝。とても天気がよかった。

3日目

 泥岩岩脈

白浜周辺で見られるのは,前弧海盆堆積体とされ、浅海 - 半深海の堆積環境を示す田辺層群上部の白浜累層。

整然と堆積した地層の間に、スランプ構造を示す層が認められる。

白良浜の北側の岬で見られる泥岩岩脈は、地震の振動により流動化した泥か上位の地層群に貫入して形成された砕屑性岩脈。

泥岩岩脈の幅は、3人横並びしたほどの長さのものもある。

これは滑り台を正しく滑っているため、引っ張られる力による正断層では!!

 フェニックス褶曲

褶曲軸の内側と外側でくつろぐ人たち。

海水の中気持ちよさそう。

 道の駅すさみ(昼食)

すさみ名物イノブタを使った焼き肉丼。平日だったからか限定20食にありつくことができた。

 千畳敷

ここでは浅海成堆積物の堆積構造などを観察できます。

生痕化石を発見。何の生物の生痕化石かな…?

 白崎海岸

白崎海岸の石灰岩は、中紀(ちゅうき)層群と呼ばれる中生代のジュラ紀〜白亜紀の地層中に、長径600mのサツマイモのような形をしたオリストリスとして含まれ,石灰岩からは古生代ペルム紀のフズリナ化石が見つかっている。

石灰岩を取り巻く泥岩中からはジュラ紀後期の放散虫化石が産出しているのに比べると約1億年の差があることから海山のてっぺんに形成されたサンゴ礁が日本列島に付加されるまで1億年以上かけてどんぶらこと太平洋を移動してきたことが想像できる。

とりあえず青い海と白い石灰岩のコントラストをバックにみんなで記念撮影。どの写真も映えますね。