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20160502

柳井大島巡検

連休の中日、柳井大島に領家帯の見学に向かいました。

 球状花崗岩

周防大島町久賀の田の尻鼻には北大島花崗片麻岩と呼ばれる花崗岩が分布するが,その一部に球状花崗閃緑岩と呼ばれる,球状に結晶化した岩塊が存在する。海岸線を歩くとまず古期領家花崗岩と考えられる花崗閃緑岩が見られた。

球状花崗岩を探すがなかなか見つからず悪戦苦闘ついに気持ち悪い球状花崗岩を発見!!

結晶化のメカニズムは,溶けた花崗岩のマグマ内で,融点温度が高い黒雲母等の黒色物が始めに結晶体となり,これが核となって溶液中に浮遊する。次に周囲から次第に融点の低い斜長石等の白色物の結晶体が周囲に付加されて大きく成長する。らしい

その後海岸線をひたすら歩くも球状花崗岩は見当たらなかった。

 Z型の褶曲

柳井大島の日見崎では領家帯の中で,変成せずに残っているチャートを見学することができる。岬の先端部分のチャートはZ型に褶曲している。

 花崗岩化したチャート

日見崎の先端を超えた露頭は、領家の高温型の変成作用によってチャートが花崗岩に変わろうとしている世界的な有名なものらしい。チャートの縞模様を残す部分と、ガーネットを含む花崗岩の部分が交互に縞々になっている。