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20191027

現職の先生方との合同研修

夏の地学教育学会帰りに意気投合した地研OBさんと現役院生の協力によって,初めて実現した広島県高等学校教育研究会・理科部会との合同巡検。第1回は,県南部の安浦や蒲刈へ。

講師には,あの「呉・賀茂地域の地質」を作り上げた県立広島高校の後藤先生をお招きし,本巡検も,後藤先生の資料をもとに行いました。

海岸の見学なので潮の都合もあり,10時に呉市に集合。

 高田流紋岩類中の砂岩泥岩層(呉市安浦町)

最初の露頭があるのは,大芝島に渡る大芝大橋を見渡す,呉市安浦町と東広島市安芸津町との境界付近。

通称,黒地の露頭と呼ばれる場所。

ところが11時の時点では,予想したほどには潮がまだ引いていなかったので,出鼻をくじかれる形でとりあえず昼食へ。

安浦町で昼食を済ませて帰ってくると,12時にはバッチリ潮が引いて露頭にアクセスできるようになっていた。

同じ露頭を見ても,それぞれの専門によって堆積構造や堆積環境が気になったり,断層変位に注目したり,変成鉱物を観察したり,と実に様々な視点があるのが面白い。

 広島花崗岩に貫入する中新世の玄武岩(蒲刈・県民の浜)

黒地で観察を行った後は,安芸灘大橋を渡って上蒲刈島の南端にある県民の浜に移動。

花崗岩中の輝緑岩の岩脈など見とれていると,案内者にどんどんおいていかれてしまう。

目指すは半島の先端にある花崗岩中にみられる玄武岩の火道であるが,新鮮な花崗岩を見つけるとそれはそれで気になってしまう。

謎の花崗岩の絶壁。これもまたこれで気になってしまう。

玄武岩と花崗岩の境界付近は,パズルのようにきちっと組み合わさっている。

花崗岩を礫として含む玄武岩質火道角礫岩を観察。

露頭の前で記念すべき第1回目広島県地学部会との合同巡検の記念写真を撮影。