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20191207

江田島

倉橋島と橋でつながる江田島市,東能美島と西能美島と江田島から構成されY字型をなす。Y字の南部が東能美島,北西部が西能美島,北東部が江田島である。東と西の能美島はしっかりつながっているが,江田島は元来別の島で,干潮時に浅瀬を岩伝いに飛んで渡れるようになっていたことが,埋め立てられた後も大柿町飛渡瀬(ひとのせ)の地名として残っている。

 花崗岩とルーフペンダントで接するジュラ紀付加体(泥岩・チャートの地層)

今回は「呉・賀茂地域の地質」を参考に、江田島市津久茂で見学できる「花崗岩とルーフペンダントの泥岩・チャートの地層」の見学に。

音戸の瀬戸を越え倉橋島に渡る。

倉橋島に渡ってすぐのひまねきテラスで少し休憩。約1名舞空術を会得(?)。

その後40分ほど車を走らせ,江田島北部に到着。玖珂層群のチャート層を観察。

泥・チャートと花崗岩との境界露頭。

チャートと花崗岩の境界の延長を探すため,先遣隊を2名派遣するも,見つかるのはチャートばかり。

今度は総員を挙げて,急な斜面を登っていく。

頑張った甲斐あって,見事に褶曲したチャートと花崗岩との貫入境界を斜面上で発見。

約1時間の観察を終え,浜辺で発見したお誂え向きの小屋で一休み。

 天狗岩

午後からは,東能美島の南部にある天狗岩へ向かう。

到着してすぐ我先にと高いところを目指す一同。

まずは,天狗岩から能美島と倉橋島の間に広がる早瀬瀬戸の景観を楽しむ。足を滑らせたら危ないことは言うまでもない。

天狗岩周辺のなぞの花崗岩地形。あちこちにポットホール状に穴が開いているのは,もしかしたら人為的なものかもしれない。

花崗岩の方状節理も確認できた。

みんなでねじれ水晶を探し回る。

ペグマタイトの晶洞は多数発見できたが,自形の水晶はなかなか見つからない。

疲れてくると見えない所でこっそり燃料を補給。

3時間ほど探し回ったが,結局ねじれ水晶は発見できず。しかし,小さいが自形の水晶はいくつか見つけることができた。

 追の浦渓谷 丈ノ内展望所

丈ノ内展望所の車道からすぐ下からは早瀬瀬戸が見渡せる。

丈ノ内展望所から少し下った所にある「何かの卵」岩。

ここでは石英とカリ長石のペグマタイトを観察できる。

暮れに向かう太陽を眺めながら,一日の出来事に思いを馳せるぐりとぐら。

 記念撮影(潜水艦バース)

せっかくの瀬戸内の風光明媚な場所ばかり巡る巡検だったが,集合写真を撮り忘れていたので,帰り際に珍しくたくさん潜水艦が停泊している潜水艦バースで記念撮影。