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20150620

石鎚山・瓶ヶ森・面河渓・砥部衝上断層

2015年6月20〜21日の日程で毎年恒例の「地研生研合同巡検(新歓登山)」を行いました。

■巡検概要■
6月20日 石鎚山
6月21日 瓶ヶ森 ― 面河渓 ― 砥部衝上断層

石鎚山の巡検は2012年にも行っている。

2012年の石鎚山巡検はこちら

 石鎚山

天狗岳(1982m)、弥山(1974m)、南尖峰(1982m)の一連の総体山のこと。西日本最高峰。愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する。

8時に大学を出発し西瀬戸自動車道の西瀬戸尾道ICで一旦休憩した後、愛媛県へ。小松から西条を経由して、国道194号線に入る。愛媛県から新寒風山トンネル(5,432m)を通り高知県へ。トンネルを抜けた後は「雲底」を写真に撮りながら瓶ヶ森林道の入口を目指す。

瓶ヶ森林道の途中。雲の中に入り視界がかなり悪くなる一面も。途中で車を停め、雲の中を楽しんだ。(12:30)

瓶ヶ森林道の終点、石鎚神社 土小屋遥拝殿横の駐車場で車をとめ昼食と登山の準備を行う。

13時45分頃、登山開始。山頂に向けて山道を登る。

途中、雨が心配されたが天気が保つことを信じ山頂へ。(14:00)

尾根沿いをひたすら移動するが、危険な箇所も。

西条側(石鎚山登山ロープウェイ側)からの登山道との合流地点で休憩。(15:00)

いざ、ニの鎖に挑戦…

…しかし、小雨の為、鎖と足場が滑りやすくなっていて無念の棄権。迂回路で山頂を目指す。

15時30分頃、山頂の弥山(1972m)に到着。雲で一面は真っ白。

一瞬の切れ間から天狗岳(1982m)が見えたため記念撮影。

日没の時間と天候のため天狗岳は断念し、下山。意外と下山のほうが怖かった……(下山完了17:45)

 瓶ヶ森山(氷見二千石原)

石鎚山系に属する山。標高1897m。中腹にひろがる氷見二千石原(ひみにせんごくばら)にはウラジロモミとその白骨林、笹原が広がる。

早朝から霧が濃く、瓶ヶ森林道を安全運転で目的地へ。笹原と白骨樹林が広がる。(8:30)

三波川変成岩類の結晶片岩の礫を主体とする礫岩で構成されていた。石鎚山とは違い、非常になだらかな地形が広がっていた。

 面河渓

石鎚山の南斜面に源を発する渓谷。約1500万〜700万年前のマグマの貫入によってできた花崗岩が目立つ。長い年月の面河川による侵食によりV字谷が形成されている他、奇岩が多く見られる。

天気は晴れ。昨日、登った石鎚山を右手に石鎚スカイラインを下る。(9:30)

アーチ状の五色橋がある五色河原へ到着。面河渓観光の中心地であり滑らかな広い川床が広がる。五色河原にそそり立つのは「亀腹」と呼ばれる高さ100mの花崗岩。

 砥部衝上断層

砥部町、砥部川の河床に見られる中央構造線の露頭。国の天然記念物に指定されている。中央構造線の活動時期を知る手がかりとして重要。

久万高原町の道の駅「天空の郷 さんさん」で昼食をすまし、砥部衝上断層へ。(13:30)

6000万年前の古い岩石(砂岩・頁岩)が4000万年前の新しい岩石(礫岩)に断層運動によって乗り上げている(逆断層)。その後1200万年前に断層面にそってマグマが貫入し火成岩が出来た。

▽礫岩(手前)と貫入した火成岩(奥)