上脇(倉橋島南東部)
閃長岩
上脇南にある岬では,閃長岩の露頭を見ることができる。カリ長石と石英だけからなる不思議な石。
シュリーレン構造とペグマタイト
海沿いの閃長岩の山側には花崗岩が露出しており,シュリーレン構造とペグマタイトを観察できます。
鹿島(倉橋島南部)
新期領家花崗岩
倉橋島の南部,鹿老渡を越えて鹿島に渡ると,領家花崗岩を見ることができます。広島県内で領家花崗岩が見られるのは,この鹿島と横島(鹿島の南西)および豊浜町斎島(大崎下島の南)だけとされています。
広島型の花崗岩に一般的に見られる黒雲母を含まないので,ごま塩状ではなくきれいな白色の花崗岩に見えます。
下の写真に示すように非常に破砕された感じの花崗岩で,1m程度の縞状構造をもった変成岩様の捕獲岩が見られることがあります。
鹿島の段々畑
倉橋島の南部,鹿老渡を越えて鹿島に渡り,鹿島南の宮ノ口の漁港がある所に車を置いて,そこから住宅地の中を抜け南に通じる歩道を歩いて行くときれいな段々畑が見えてきます。
奥に見える段々畑には柑橘類が植わっていましたが,手前の畑にはこの季節(1月撮影),何も植えられていないようでした。
なんだか広島とは思えない風景です。
大浦崎の岩脈と海岸地形
大浦崎の北側に延びる岬は,花崗斑岩でできており,周囲の花崗岩に比べて風化・浸食作用につよいので,岩脈の貫入した走向と同じ方向に岬が伸びているのが観察できる。