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20140820

広島市安佐南区・安佐北区土砂災害

 安佐南区八木3丁目、当日の様子

8月20日の17時半頃の現地の様子(県道270号沿いの可部線の踏切)

可部線の南側の線路は、流出土砂で埋もれている。

可部線の北側は、水没している。

国道54号線〜県道270号側は、少し標高が高いため水没していないが、そこから山側は低地になっているため、腰の高さくらいまでの水深で水没している。

土石流発生から半日が経過してもなお大量の水が流れ出してきている。

流出したマサに加え、流紋岩類の巨石が多く流出してきており、土石流の被害を拡大させている。

斜面の上のほうは、多量の泥が堆積し、いったんはまると身動きがとれない状態。

 安佐南区八木3丁目、渓流の様子

8月31日に、他の団体とともに緊急調査団を結成し、渓流の状況の調査に向かった。被災した県営住宅の斜面側の状況。

既設の流路工を溢れて、土石流が流れ下った様子を示している。

土石流の氾濫点あたりの様子。

土石流の侵食した流路沿いには、扇状地の堆積物(いわゆる過去の土石流堆積物)が観察された。

写真右側には土石流堆積物が堆積しており、左側ではそれらの堆積物を避けた土石流が侵食しながら流下した様子が観察される。

上流の枝沢から複数回に渡り、土石流が発生したことが想定される。

下流域の渓床では、多量の土砂や木材が堆積しているが、その先には露岩した渓床が見えている。

一部、滝のように急傾斜になった部分もある。

中流域では、渓床の大部分が露出して、花崗岩の組織や岩相変化等をよく観察できる。

枝沢に入り上っていくと、比較的標高が高い位置に、流紋岩類の数m幅の岩脈が観察される。

源頭部の様子。粘土質に風化した花崗岩と角礫状の流紋岩からなる。