吾妻子の滝
西条盆地および黒瀬盆地には第四系の西条層(東元ほか,1985)が分布する。西条盆地は北部と南部で地形が大きく異なり、盆地を流れる黒瀬川の遷急点が吾妻子の滝と呼ばれる落差20mほどの滝である。南側は黒瀬川により開析されているのに対し、この吾妻子の滝に露出する花崗岩類により河川の浸食を食い止めることにより、滝の北側は侵食からまぬがれ平坦な地形が広がっている。
吾妻子の滝
落差約20mの花崗岩の滝。
滝の北側にあたる黒瀬川の上流部には、平坦な地形が広がる。
滝の下流側は、黒瀬川によって開析されている。
滝より下流部では、黒瀬川の浸食によって剥き出しになった西条層が露出している。
大学からここまで歩いて連れて来られて疲れているメンバー。
露頭の中段あたりが不透水層になっているせいか、地下水が染み出している様子が見られるが、今回は時間の都合で対岸に渡ることができなかった。