高知・室戸
今回はユネスコ世界ジオパークにも指定されている高知県室戸へ.初めて3年生(29生)が企画を担当しました.
ジオパーク一帯は四万十帯南帯に属し,主として古第三紀始新世~新第三紀中新世の付加体で構成される.ここはまさに「大地が誕生する最前線」.
1日目
8時10分,大学を出発.開店1時間前にひばり食堂に到着したため急遽早明浦ダムへ向かう.
想像以上の大きさに一同興奮.
ひばり食堂
11時20分,ひばり食堂に到着するとすでに長い行列.暑さに耐えながら待った後カツ丼を食べる.
F嶋くんは苦しみながらも1時間かけて大盛りを完食.
龍河洞
14時30分,龍河洞に到着.龍河洞の周辺は約1億7000~8000万年前の中生代の海洋性堆積物の付加体で構成されている.龍河洞は虚空蔵山層に属する石灰岩中に構成されている.
リニューアルした龍河洞はライトアップにより”映え”スポットに.
秋芳洞より鍾乳石や石筍を近くで見ることができ,龍河洞ならではの良さがある.
神の壺.約2000年前,弥生人が鍾乳洞内で生活していた際の壺が鍾乳石と一体化している.鍾乳洞内は1年を通して気温・温度が安定しており生活しやすい環境にあったと推測されている.
三畳紀石灰岩の露頭
16時50分,のいち動物公園近くの三畳紀石灰岩の露頭へ.
ここでは,石灰岩の下位にある玄武岩(たぶん昔生物礁が乗っかっていた海山)も見られる。
ふもとの野市から南国の方まで見渡せる。
手結港可動橋
17時57分,宿に向かう途中に立ち寄った.
偶然,可動する3分前に到着.目の前に道路が立ちふさがり行く手を阻む.
2日目
8時,宿(芸西村の家)を出発.
伊尾木洞
8時30分,伊尾木洞に到着.
伊尾木洞は,約310万年前から230万年前の間に海の中で堆積した地層が隆起を繰り返し,それが波や渓流によって侵食されてできた洞窟といわれており,洞窟の壁や地面には貝の化石が見られるところもある.
なぜか発光する先生.
雨上がりや朝早くいくと霧がかかって幻想的な雰囲気の写真が撮れます。
室戸岬~行当ー黒耳海岸エリア~
10時15分,黒耳海岸に到着.暑かった.
一面にタービダイトが広がり,スランプ構造が見られた.
生痕化石探しに苦戦.汗だくになった.
砂岩岩脈を観察.暑かった.
漣痕から当時の流れの向きを考察.写真の右から左方向に流れていたという結論に.
室戸岬~室戸岬エリア~
12時30分,室戸岬無料駐車場に到着.冷房ガンガンの車内でお昼ご飯を食べる.駐車場から西に約100 m進んだところに,斑レイ岩の露頭があり,観察.
斜長石の結晶が大きかった.輝石の劈開が明瞭.
たくさんの斑レイ岩に囲まれ,笑みがこぼれる.
教科書に載っているタービダイトに大興奮.記念撮影.
3年生は偽礫岩を理解し,1レベルup.
塩類風化により形成されたタフォニがたくさん.
ヤッコカンザシの棲管の化石.当時より大地が隆起したことがわかる.
ポットホール.波打ち際の岩のくぼみに石が入り,その石が波の力により渦を巻くように岩を削ってできた穴である。この穴が波打ち際より高い位置にあることは,大地が隆起したことを示している.
貫入した斑レイ岩(右)と熱による変成(接触変成作用)によって生じたホルンフェルス(左).
行水の池.この岩が元々波打ち際にあり,波によって削られたのち,大地の隆起によって現在の位置まで上昇した.
※岩のくぼみは空海の背中によって削られたと言い伝えられている.
海水の侵食によってできた御厨人窟.空海が修行のための居住スペースに使っていたと伝えられている洞窟である.
室戸世界ジオパークセンター
15時30分,室戸世界ジオパークセンターに到着.
観察してきたことを,改めてお勉強.
大型スクリーンを備えた「ジオシアターゾーン」は迫力満点.
室戸岬~日沖ー丸山海岸~
16時30分,日吉神社近くの元喫茶店「宇宙(コスモ)くん」の下の火砕岩を観察.
火砕岩の礫は,吹き飛ばされたときのまま角ばっており,並び方も大きさもバラバラである.
「宇宙くん」より少し北にある枕状溶岩.想像以上に大きくびっくり.
みんなで枕状溶岩を眺めるの図。
室戸岬灯台
17時,室戸岬灯台に到着.
ドローンから応答が途絶え見失うも,無事帰還.みんな大喜び.
国虎屋
豚汁風の出汁の国虎うどん.コップのサイズがかわいかった.うどんのサイズはあまりかわいくなかった.
高知のガソリンスタンド
17時や20時に営業終了する所が多く,日曜日は営業しないところも!
帰りの高速に乗る前にガソリンを入れようとするも,すでに閉店.
街灯もガソリンスタンドの明かりも無く,お先真っ暗に、、、