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!!!涸沢岳
今回は、涸沢の氷食地形と高山植物の季節変化の観察へ向かいました。今年2度目の北アルプス。移動はもちろん車です。
■巡検スケジュール■
10/1 移動 広島大学→奥飛騨温泉郷栃尾周辺
10/2 登山 上高地→(涸沢経由)→穂高岳山荘→涸沢岳
10/3 下山 穂高岳山荘→(涸沢経由)→上高地 高山市内宿泊
10/4 中津川〜恵那にかけて花崗岩の調査→広島大学
涸沢紅葉のスライドショー →
http://home.hiroshima-u.ac.jp/chiken/20181002/index.html
http://1604-016.a.hiroshima-u.ac.jp/chiken/20181002/index.html
!!1日目
8時00分、広島大学を出発。車内は4人と、前回に比べれば少し寂しい。
吉備SA、権現湖PA、多賀SA(昼食)、ひるがの高原SAでの休憩を挟み、16時00分高山市到着。
ひるがの高原SAでの1枚。流石に半袖短パンでは少し寒い。
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恒例の国八食堂で、豆腐定食とホルモン定食をいただくも、痛恨の写真撮り忘れ。4年生の職務怠慢である。
でかバロで平成最後の買い出しを済ませて、お宿へ向かう。
お宿はやはりココ。[民宿 富久の湯|https://tokunoyu.com]さん。
登山計画を念入りに確認し、早めの就寝。
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明日・明後日の天気予報は晴れ。最高の景色が見られますように…
!!2日目
5時30分、富久の湯を出発し、あかんだな駐車場へ。上高地へ向かうバスの切符(往復\2050)を購入する。
しかし、さすがは紅葉の季節。1ヶ月前とは比べ物にならない人数がバスターミナルに並ぶ…
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なんとか乗車し、イントネーションに違和感のある車内放送を聞きながら、6時50分上高地バスターミナルに到着。
登山届を提出し、7時00分上高地・河童橋に到着。
ムム、奥穂高〜ジャンダルムは雲がかかっていて見えない…
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しかし1ヶ月前とは比べ物にならない絶景の予感。期待を膨らませ、涸沢へと向かう。
まずは横尾登山口まで約11kmの長い道のり。テンポよく歩かねば。
9時00分、道中特筆することもなく横尾に到着。
軽食をとって、いよいよ登山道に入る。
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屏風岩を眺める。
垂直に切り立つ絶壁は、ロッククライミングのメッカとしても有名。
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10時15分、本谷橋に到着。涸沢へと向かうであろう団体さまも多数。
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いよいよ涸沢へ近づく。自然とシャッターを切る回数も増えてゆく。
青い空と紅葉する植物たち、そして北アルプスの山々。どこを切り取っても映える。
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赤く染まるナナカマド、黄色く色づくダケカンバ。
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12時00分、涸沢ヒュッテに到着。
ザイテングラート、涸沢槍、最低のコル、北穂高岳までを一望する一枚。
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広がる景色に感動。晴れてるとこんなにも気持ちがいい。
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お昼からビール片手におでんを食べる人々もチラホラ。いつかは涸沢でテント泊をして、優雅な一日を…
そんな事を考えながら、昼食のお時間。
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しっかり氷食地形である涸沢カールを観察しつつ、穂高岳山荘にむけて歩き始める。
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涸沢小屋から先は、ザイテングラート取付まで長いトラバース。ポーズ決めるくらいの余裕はある。
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13時50分、ザイテン取付に到着。ちょっと休憩。
眼下に広がる、涸沢の景色。美しい。
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ザイテングラートでは浮石注意。安全に、かつサクサクと登る。
「ホタカ小ヤ 20分」の文字。実際には25分かかった。
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15時00分、穂高岳山荘に到着。
奥穂高岳からおりてくる人も。
1ヶ月前はガスでよく見えないまま来たのだが、こんなところを歩いていたとは…
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山荘に荷物をデポって、いざ頂へ。今回目指すは涸沢岳。
山荘から涸沢岳山頂へは片道およそ20分。
南側には迫力の山肌、奥穂高岳。白く見えるところはどうやら凍っているらしい。
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何度も足をとめて景色を堪能する。山頂はどんな景色だろうか。
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ついに山頂到着!ご満悦。
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北には、北穂高岳〜大キレットを超えて、槍ヶ岳がそびえ立つ。感慨深い。
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槍ヶ岳バックに記念撮影。
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南東には、富士山も!
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最後は4人で記念撮影。撮影していただきありがとうございます。
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晴天の穂高岳山荘の楽しみ方。
まずは夕日。山荘西側にみんな集まる。
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王冠のようにも見える。
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夜には、満天の星空。星が見えすぎて驚く。
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山荘横のテント場の灯りが良い雰囲気。北斗七星が美しい。
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■コースタイム■
6:50 上高地バスターミナル
7:00 河童橋
8:20 徳沢
9:00 横尾着
9:30 横尾発
10:15 本谷橋
12:00 涸沢ヒュッテ着
12:40 涸沢ヒュッテ発
13:50 ザイテングラート取付
15:00 穂高岳山荘着
15:40 穂高岳山荘発
16:00 涸沢岳山頂
16:40 穂高岳山荘
!!3日目
朝日に照らされる穂高岳山荘。
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朝日を見る人々。撮る人々。
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朝日が昇る様子をタイムラプス撮影しました!
→https://www.youtube.com/watch?v=8DFC52_4VAI
6時30分、穂高岳山荘を出発。1ヶ月前との違いは寒さである。服装には気をつけたい。
涸沢までは行きと同じ。ザイテングラートを下ってゆく。
1ヶ月前とは全く違う道を歩いている感じ。高いところにいるんだなぁと実感。
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途中、カールを転がる落石の音がする。気を引き締め、足を踏み出す。
クサリやハシゴは慎重に。
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7時05分、ザイテングラート取付に到着。涸沢岳をバックに記念撮影。
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涸沢に近づくと、再び紅葉する木々の中へ。
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8時20分、涸沢小屋に到着。小休憩。
涸沢ヒュッテの裏で見つけたのは、「逆さ涸沢カール」
静かな水面はまるで鏡のよう。紅葉する涸沢が更に美しく見える。
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これは!? 一瞬何を見ているのかわからなくなる。
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9時00分、涸沢ヒュッテを出発。
今回はパノラマコースを経由して下山。
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パノラマコースは道が狭い。ストックはしまっておこう。
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10時00分、屏風のコルに到着。目的地はこの先の屏風の耳。
涸沢の紅葉を見下ろす絶景スポット。
正確には屏風の耳まで行かなかったが、アングルはバッチリ。
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岩の上に立って、決める。
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別アングルでも。
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引きで見る涸沢。
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屏風のコルに戻り、昼食をとる。
11時00分、上高地に向けて再出発。ここからはひたすら下る。
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12時00分、奥又白谷に出る。ここで学部4年生の膝が限界。
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14時55分、無事に下山し上高地・河童橋に到着。
巻雲の存在がいい味を出している。文句なしの絶景。
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穂高連峰をバックに記念撮影。
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やはり登山後は、温泉が一番。[ひがくの湯|https://shinhotaka.com/place/766/]で疲れを癒やす。
温泉のあとは高山市内の[ちとせ|http://gifukenchuka.jp/chitose/]で夕食。
肉玉焼きそば(写真奥)が有名だそうだ。このボリュームで570円とはお安い。
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ちなみに写真手前はえび焼きそば(\710)。
今回のお宿も[OYADO夢の家|http://www.yumenoya.com/]。布団の敷き方はもちろん夢の家方式。
■コースタイム■
6:30 穂高岳山荘
7:05 ザイテングラート取付
8:20 涸沢小屋
9:00 パノラマルート分岐
10:00 屏風のコル着
11:00 屏風のコル発
12:50 新村橋
13:05 徳沢
14:10 明神
14:55 上高地・河童橋
15:10 上高地バスターミナル
!!4日目
疲れが完全に取れていないことを感じながら、最終日は調査へ。
調査は、小井土由光編著「みのひだ地質99選」をもとにおこなった。
まずは、中津川市鉱物博物館へ。写真は公式HPから。
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この博物館は、日本三大鉱物産地として知られる中津川市苗木地域ならではの博物館。
苗木出身のアマチュア鉱物研究家・長島乙吉氏とその子息である地球化学者・長島弘三博士から寄贈を受けた鉱物標本のほか中津川市周辺の地質について展示・解説されている。
このあと近くの採石場跡で苗木花崗岩の観察をおこなった。
観察地点は、県道72号線沿い博石館近くの採石場跡である。
ペグマタイトが観察できる。マグマだまりの天井部にある"ガマ"とよばれる空洞では結晶の成長を邪魔するものが少ないため、ペグマタイトを形成することがある。
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恵那峡では、方状節理を観察。
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恵那市岩村町上切の徳祥寺入口の河床では濃飛流紋岩に伊奈川花崗岩が貫入し、濃飛流紋岩に接触変成作用を与えているのを観察できる。
写真右が伊奈川花崗岩、左が濃飛流紋岩。
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伊奈川花崗岩が濃飛流紋岩に貫入している。
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濃飛流紋岩は火砕流堆積物を主体としている地表で生じた火山岩類である。この濃飛流紋岩に伊奈川花崗岩が貫入するためには、花崗岩となるマグマが地表近くまで上昇してくる必要がある。一般的な花崗岩の形成過程の説明とは矛盾するのが興味深い。
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すべての予定を終え、帰路へ。
愛知県尾張一宮SAでTHEなごやめし丼を食べたり、草津で渋滞に巻き込まれたりしましたが、無事に広島に帰ることができました。