美しい日本の自然
授業や実習で全国の自然を見学に行くことがありますが,地球科学的な現象の面白さもありながら,きれいな景色だなぁ,と座って一日中眺めていたいと思う場所もたくさんあります。
ここでは研究室で撮影した様々な場所を,地球科学分野からの独自の視点で紹介します。


北海道有珠郡壮瞥町|昭和新山
のどかな田園がいきなり隆起して火山が形成される様子が,ミマツダイヤグラムという詳細な記録として残されていることで有名。



栃木県宇都宮市|大谷石資料館
大谷石(凝灰岩)を建材として利用するために採石した地下砕石場の跡地。地下神殿のような巨大な空間が広がる。


機械掘りの跡。



埼玉県秩父郡長瀞町|長瀞の結晶片岩
日本地質学発祥の地とも呼ばれ,近畿から四国を通り九州の佐賀関までつながる三波川変成岩が露出する。



東京都大島町|伊豆大島三原山
伊豆大島外輪山のスコリア丘が侵食によって削られ、丘の内部が露出したもの。


1986年の噴火の際に三原山北斜面を流れ下ったアア溶岩。

東京都大島町|伊豆大島の地層大切断面
およそ150年に一度の噴火がひたすら積み重なった,伊豆大島の火山活動を物語る火山灰の層。




石川県羽咋郡|千里浜なぎさドライブウェイ
世界でも珍しい波打ち際を自動車で(バイクですら)走ることができる砂浜。砂の粒径とダイラタンシー現象による。



福井県大飯郡|大島半島の超塩基性岩
舞鶴帯の夜久野オフィオライトとして地表に露出するかつてのマントル構成岩(ハルツバージャイト)。



福井県三方上中郡若狭町|福井県年縞博物館
三方五湖の一つ、水月湖の湖底に堆積した45m(7万年)の年縞ギャラリー。





長野県木曽郡上松町|寝覚ノ床
花崗岩の方状節理として教科書に紹介される露頭。浦島太郎が玉手箱を開けた場所とされる。



長野県木曽郡木曽町|太陽の丘公園
太陽系を模した石球が配置され、世界でも珍しく太陽系を身近に感じることのできる場所。
土星の輪に腰掛けるというメルヘンなことが、ここなら可能。



長野県松本市|槍ヶ岳
北アルプスの中央にそびえ立つ標高3,180mの氷食尖鋒(氷河の侵食によって形成された尖った地形)。



長野県松本市|北穂高岳
北穂高岳から見た槍ヶ岳。大キレットに見える斜めの構造は巨大カルデラを埋積したデイサイト質溶結凝灰岩とされる。



長野県松本市安曇野|涸沢の紅葉
涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ。右奥が北穂高岳。


涸沢岳から眺める奥穂高岳。左下に見えるのが穂高岳山荘。


屏風ノ頭付近から眺める日本最大規模のカールとされる涸沢カール(氷河圏谷)。


長野県松本市|常念小屋
夜明け前に輝く明けの明星(西方離角の金星)


長野県松本市|常念岳
常念岳の山頂から見る槍・穂高連峰


長野県松本市|蝶槍
ライチョウと背後の槍沢。


長野県松本市|蝶ヶ岳ヒュッテ
蝶ヶ岳山頂にあるヒュッテと松本側から湧き上がる雲。


岐阜県高山市|滝谷
世界で最も新しいとされた滝谷花崗岩(約120万年)の模式地。



岐阜県高山市|槍ヶ岳と鏡平
弓折乗越付近から見た北アルプスの峰々と,眼下に見える鏡平山荘。



兵庫県豊岡市|玄武洞
亀の甲羅様に割れる柱状節理により、玄武岩の名前の由来となった場所。
逆帯磁していることから地磁気逆転が発見された場所でもある(Matuyama,1929)。


玄武洞が有名ですが,節理の緻密さと美しさでは隣の青龍洞の方がオススメ。


和歌山県日高郡由良町大引|白崎海岸
日本のエーゲ海とも呼ばれる,日本では数少ない石灰岩が海岸線に露出する場所。
中紀(ちゅうき)層群と呼ばれる中生代のジュラ紀~白亜紀の地層中に,石灰岩がオリストリスとして含まれている。



和歌山県西牟婁郡すさみ町|フェニックス褶曲
教科書に掲載されている有名な褶曲構造。



和歌山県東牟婁郡串本町|海金剛
火成岩中の節理によって形成された見事なピラミッド型の岩。



和歌山県東牟婁郡那智勝浦町|那智の滝
華厳滝と共に日本三名瀑に数えられ,飛瀧神社のご神体として古くから人々の畏敬を集めてきた滝。
侵食に強い石英斑岩と比較的やわらかい熊野層群の境界に形成されている。


その落差は遠くから見た方がよくわかる。



鳥取県鳥取市|鳥取砂丘
風の働きで海岸の砂が運ばれて形成された見事な風紋。



島根県隠岐郡隠岐の島町|鎧岩
隠岐ジオパークを代表する奇岩。


垂直に立つ柱状節理の上に,放射状節理を持つ玄武岩がちょこんと乗っている。


島根県隠岐郡隠岐の島町|奥津戸海岸の流紋岩
粘性の高い流紋岩の溶岩がつくりだす流理構造。



島根県隠岐郡隠岐の島町|ローソク島
鮮新世前期(約500万年前)に噴火した火山岩で形成されている。



島根県松江市|須々海海岸
ゆるやかにカーブする牛切層の砂泥互層。


地層の走向と傾斜がよくわかるケスタ地形。



島根県出雲市|立久恵峡
神戸川によって削られた絶壁。杭を立てたような岩が並んでいることから立杭→立久恵になったと言われている。



島根県邑智郡邑南町|断魚渓
厚く堆積した流紋岩質凝灰岩からなる崖が約4kmにわたって連なる峡谷。


渓床には細長い形をした甌穴群が無数に発達する。



島根県浜田市|畳ヶ浦
1872年の浜田地震によって隆起した海食台とノジュール列。



島根県浜田市三隅町|岡見花崗岩の捕獲岩
どこまでの暗色包有物だらけの花崗岩が続く。



岡山県新見市|羅生門
鍾乳洞が陥没し、高さ約40mの石灰岩の巨大アーチとして残ったもの。





広島県呉市|烏帽子岩
呉線の小屋浦から天応にかけては,なぜか花崗岩の急崖からなり,広島湾を一望できる。



広島県呉市|斎島
花崗岩中に平板状に貫入した岩脈,奥の露頭から手前に続いている様子がわかる。



山口県美祢市|秋吉台
古生代の石灰岩からなる日本最大のカルスト台地。



山口県美祢市|秋芳洞
古生代の石灰岩に形成された日本最大規模の鍾乳洞。


炭酸カルシウムが作り出した百枚皿。できるしくみは中国の九寨溝と同じ。



徳島県鳴門市|和泉層群
鳴門マテリアルの敷地内に見られる和泉層群の砂泥互層の大露頭。



徳島県鳴門市|和泉層群
鳴門市鳴門町の網干島で見られる和泉層群の砂泥互層。



徳島県阿波市|阿波の土柱
吉野川によって堆積した砂礫層が,再び侵食されて形成された地形。



香川県東かがわ市|鹿浦越のランプロファイヤー
領家花崗岩(白色)に煌斑岩(暗色)が岩脈として貫入したもの。



愛媛県西条市|石鎚山(天狗岳)
中新世の火山活動として噴出した安山岩によって形成された西日本の最高峰。



愛媛県久万高原町|面河渓
涼しげな細粒花崗岩からなる渓谷。五色橋から眺めた亀腹。



愛媛県西宇和郡伊方町|佐田岬灯台
四国最西端の地,対岸に見えるのは大分県の高島と佐賀関半島。


佐田岬は,長瀞からずっと続く三波川変成帯の緑色片岩からなる。



高知県吾川郡いの町|瓶ヶ森林道
寒風山から石鎚山へと瓶ヶ森沿いの尾根を走り抜ける林道。



高知県香美市土佐山田町|龍河洞
ジュラ紀~白亜紀前期にかけて形成された付加体である秩父南帯(三宝山帯)の石灰岩中の鍾乳洞。
神の壺と呼ばれる石灰華に包まれた貴重な弥生式土器がある。



高知県安芸市|伊尾木洞
約300万年前に堆積した地層が隆起し,侵食されて形成された洞窟。


入り口を抜けると,そこには光が差し込む不思議な景色が広がる。



高知県室戸市|行当岬の砂岩岩脈
地震で液状化した砂が四万十帯の砂泥互層を貫く地震の化石「砂岩岩脈(クラスティックダイク)」。



高知県土佐清水市|落窪海岸
四万十帯の上に堆積した三崎層群の砂泥互層。



福岡県|平尾台
熱変成を受けた結晶質石灰岩からなるカルスト台地なので,秋吉台と異なり石が丸い。



佐賀県唐津市|七ツ釜
玄武岩の柱状節理が波で削られて海食洞となったもの。



長崎県五島市玉之浦町|赤灯台
大きな湖に砂や泥が堆積して形成したと考えられる五島層群の砂泥互層。



熊本県阿蘇市|草千里
草原が広がる草千里は阿蘇の中央火口丘郡の一つで,直径1kmの火口跡。


杵島岳から見下ろす米塚(単成火山)。



大分県大分市|佐賀関の緑色片岩と蛇紋岩
長瀞からずっと続く三波川変成帯がここで途絶える。



宮崎県日南市大堂津|猪崎鼻のフルートキャスト
日南層群(古第三紀漸新世)の砂岩層の底面にみられる水流の痕跡。



鹿児島県熊毛郡屋久島町|花之江河・小花之江河
日本最南端の高層湿原。こちらは小花之江河。


登山道にたたずむ番人。



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