雲の中でも一番高いところにできる雲。高い所にあるというよりかは青空に模様がついているイメージ。
形の特徴として,雲に陰影が無く,刷毛で白いペンキを伸ばした感じで,先端がカギ状に曲がっていることが多い。
秋に美しい姿を見せる秋の雲の代表選手。ウロコのような無数の塊は,層状雲の上辺が放射冷却により一様に冷却されることによるベナール対流がおこっているため。
形の特徴として,白色で陰影のない非常に小さな雲片が多数の群れをなし,集まって魚の鱗や水面の波のような形状をなす。
空が何となく白っぽく,透明でない時はこの雲が空を覆っている場合が多い。
白いベール状で薄く陰影のない雲であり,空の広い範囲を覆う。高層雲との違いは,非常に薄く太陽光を透過するため太陽は眩しいほどに見え,自分の影もはっきりできることや,暈(かさ)などを発生させうることなど
小さな塊状の雲片が群れをなして,斑状や帯状の形をつくり,白色で一部灰色の陰影をもつ雲。
形の特徴として,巻積雲よりも雲片が大きくはっきりとした白色で,厚いため雲の底に薄灰色の影ができる。見分け方としては,一つ一つの雲の大きさが,腕を伸ばした先の指の太さより大きいが,グーの幅以内に収まる大きさのものを高積雲とする。
空全体を一様に覆うことが多く,太陽や月はすりガラスを通した感じのぼんやりと霞んで見える程度で,影もぼんやりとしかできない。
高層雲を構成する雲の粒は,ほとんどが過冷却の水滴のため,厚くなると日中でも周囲が薄暗くなり,影が見えにくくなる。巻雲や巻積雲に続いて出現し,次第に厚みを増して灰色が濃く なってくると,乱層雲へと変わる。
上空約2,000m以下に最もひんぱんに現れる一般的なイメージの雲。乱層雲の雲底は下層にあるものの,雲頂は中層や上層にまで広がっていることが多い。
空全体を覆う一様で暗灰色をした雲。雨雲または雪雲とも呼ばれ,降水をもたらすことが多い。
高層雲と異なり,太陽や月がどこにあるのかわからなくなるのが特徴。この雲に覆われると,暗く陰気な雰囲気になる。低気圧が近づいている場合,高層雲に続いて現れ,本格的な雨や雪を降らせる。形は多種多様で定まらず,速いスピードで形を変えることが多い。雲の下にちぎれ雲のような断片があることが多い 。
白色または灰色で,大きな塊が群れをなし,ロール状,斑状,層状などと形容される集まり方をした雲。早朝から空を覆っているのはたいてい層積雲。
曇天をもたらすが,雨を降らせることは少ない。やや厚めの固まり状の雲が集まっている。 高積雲との違いは,一つ一つの雲の大きさが,腕を伸ばしたときのグーの幅に収まらない大きさのものを層積雲とする。
雨上がりに山の裾など低い所に浮かぶ,灰色または白色で層状あるいは霧状の雲。外から見れば層雲だが,雲の中にいる人からみれば霧である。
雨上がりの湿った空気が山の斜面に沿って上昇し空気が冷やされることで発生する。雨が上がりに,地上付近や山の山腹・頂上付近の上空の低いところに残るちぎれ雲も層雲である。
巻雲は,晴れた日によく発生する綿のような形をした雲。 地表の空気が暖められることによる上昇気流で発生するするため,気温の上昇とともにもくもくと成長していき,夕方になって気温が下がってくると消散する。
形の特徴として,雲底はほぼ水平で同じ高さにあるが,雲頂はかたまりごとに盛り上がっている。
夏の日射によって地面が温められることによって発生する強い上昇気流により,むくむくと成長して立ち上る巨大な雲で,夕立を降らせる。
真冬に上空に強い寒気が流入した際にも大気が不安定となるため形成される。
雲は輪郭がはっきりしていて,雲底は非常に暗く,雲の下では激しい雨や雹・霰,冷たい突風がもたらされ,雷が発生するのが特徴。雲の厚みがすごいので,乱層雲に比べて降水量が格段に多く,短時間に大量の雨を降らせる。