!!!四国西予ジオパーク 大学院1年の授業で四国西予ジオパークへ. 須崎海岸にも行きたかったが,土砂崩れの影響で立入禁止となっていたため泣く泣く断念することに. それでもとても魅力的な巡検だった. ■巡検スケジュール■ 11/20 広島大学→俵津のタービダイト→大和田橋のポットホール→下相の海底地すべり跡→中津川のトゥファ→宝泉坊ロッジ 11/21 宝泉坊ロッジ→寺野変成岩露頭→羅漢穴→→源氏ヶ駄場→枕状溶岩→広島大学 !!1日目 !俵津のタービダイト {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_0.jpg}} {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_12.jpg}} {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211126_0.jpg}} ガードレール横の茂みのトンネルをくぐり海岸へ. {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211126.jpg}} {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_1.jpg}} 海岸を進んで行った先に現れたタービダイト.満潮時は観察できないそうなので,潮位の確認が必要.軟らかい泥岩が侵食され,硬い砂岩が残っている様子がよく分かる. {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_2.jpg}} {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_3.jpg}} 褶曲によって砂岩層が引きちぎられたと思われるブーディン構造も確認できた. {{ref_image DSC_0359.JPG}} ソールマークも確認でき,地層の上下判定を行うこともできる。 {{ref_image DSC_0370.JPG}} タービダイトと大きめのブーディン構造. {{ref_image DSC_0378.JPG}} 塩類風化によるものだと思われるタフォニ. {{ref_image DSC_0379.JPG}} ビーチロックのようなものを見つけ考察. !大和田橋のポットホール {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211126_1.jpg}} 大和田橋から河川敷に降りた所にポットホールが見られる. {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211126_2.jpg}} {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_5.jpg}} 大小様々な大きさのポットホールが形成されていた. {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_4.jpg}} ポットホール内の礫がポットホールを形成するための磨石として作用しているように見えるが,実際は砂礫のような小物体に作用する遠心力が穴の形成に直接影響するとされている.ポットホール内に残っていて現在見られる円礫は最後の増水時に運ばれてきて残ったものだと思われる. !下相の海底地すべり跡 {{ref_image DSC_0384.JPG}} 対岸は砂岩泥岩互層が確認でき,川のこちら側は石灰岩岩塊を多く含んでいる. {{ref_image DSC_0387.JPG}} 盆地斜面域でできた砂岩や泥岩の堆積物に,海底地すべりが起き,陸棚域で堆積した化石を含む泥岩や石灰岩が,異地生岩塊として供給されてできたと思われる. {{ref_image DSC_0390.JPG}} {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_6.jpg}} 化石をはどこだ!? {{ref_image DSC_0382.JPG}} 実は一瞬で見つけれたり !中津川のトゥファ {{ref_image DSC_0398.JPG}} 四国カルストの方から流れ出してきた炭酸カルシウムを含んだ水によってできたトゥファ.石灰岩になる前の岩石である.川底や周りの石や木などについている. {{ref_image DSC_0416.JPG}} 年間数mm~1cmというとても早いスピードで成長している. {{ref_image DSC_0410.JPG}} とても雄大であった.森の中で暗くなるのが早いので日没までに帰りましょう.ヘッドライト等があると安心かも. !ロッジ {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211126_3.jpg}} {{ref_image DSC_0426.JPG}} 前日が部分月食だったので,今日も月明かりが….自然豊かで街灯もないから天の川を期待していただけに少し残念.温泉が気持ちよかったのでよしとしよう. !!2日目 !寺野変成岩露頭 {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211126_4.jpg}} {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211126_5.jpg}} 山の中で突然現れます.携帯は圏外になるので気をつけましょう. {{ref_image DSC_0428.JPG}} 片麻状構造がよく分かる. {{ref_image DSC_0429.JPG}} 層構造が明瞭である. !羅漢穴 {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_7.jpg}} 羅漢穴を訪れるには惣川公民館で鍵を借りる必要があります.また付近のガソリンスタンドは土曜日の午前までだったり,日曜日は休みだったりするので確実にガソリンを入れられる所で入れてくることをオススメします. {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_10.jpg}} 羅漢穴の手前で車は進めなくなります.車を停め洞窟に潜る準備を. {{ref_image DSC_0520.JPG}} 羅漢穴の入り口です.左の穴に入っていきます.電気等はなく完全に真っ暗になっています.ヘッドライトは必須です. {{ref_image LINE_ALBUM_しこく!_211124_8.jpg}} 洞窟内入り口付近はとても狭くなっています.ヘルメットがないと危険です. {{ref_image DSC_0438.JPG}} {{ref_image DSC_0444.JPG}} 洞窟内には冬眠に入っているコウモリや大きめのコウモリがいた.こんなに間近で見る機会はあまりないと思う. {{ref_image DSC_0440.JPG}} {{ref_image DSC_0445.JPG}} 洞窟内の天井では,炭酸カルシウムを含んでいると思われる水が染み出しており,キラキラしている. {{ref_image DSC_0459.JPG}} 水玉. {{ref_image DSC_0451.JPG}} {{ref_image DSC_0468.JPG}} 明るい写真が多いですが,実際は暗く洞窟内ではヘッドライトで照らしているところしか見えません.階段を進んでさらに奥へ. {{ref_image DSC_0464.JPG}} 鍾乳石. {{ref_image DSC_0473.JPG}} 石柱. {{ref_image DSC_0488.JPG}} 石柱(隣の人は1m60cm).ここまで進むとこの先は左右に分かれる.洞窟内は真っ暗なため,分かれ道になっていることに気が付かず,左洞と右洞を繰り返し行き続けることがあるらしい.そのため,ケミカルライトを分かれ道に置いておくと安心.まずは左洞へ向かう. {{ref_image DSC_0483.JPG}} 日本最大級のバーミキュレーション.バーミキュレーションとは,泥,粘土,方解石などが大気と反応することで形成された軟らかい不規則な形をした鍾乳石である. {{ref_image DSC_0502.JPG}} 一見すると真っ黒の岩石かのようだが,コウモリの糞の塊である.軟らかいらしい.気づかずに触っている人がいて笑ってしまった. {{ref_image DSC_0499.JPG}} 一の池,二の池を越え,最後の三の池.道中,水位が高いところがあるので長靴が望ましい.三の池の先もありそうだが,我々の装備ではここまで. {{ref_image DSC_0501.JPG}} 左洞終点?の三の池にあった洞中安全.引き返して右洞へ.ケミカルライトがあり分かりやすかった. {{ref_image DSC_0511.JPG}} 右洞は特に何もなく,歩きやすかったためすぐに終点へ.休憩した後,陽の光を求め,洞窟の外へ.ケイビングの楽しさに魅了されてしまった. !源氏ヶ駄場 {{ref_image DSC_0523.JPG}} {{ref_image DSC_0526.JPG}} 石灰岩が溶かされてできたカルスト地形を眺めながら遅めの昼食.源平の戦いに破れた平家の残党が,白い石灰岩を源氏の白馬と見誤ったらしい. {{ref_image DSC_0531.JPG}} 時間がおしているので急いで最後の場所へ. !寺山の枕状溶岩 {{ref_image DSC_0541.JPG}} {{ref_image DSC_0544.JPG}} {{ref_image DSC_0545.JPG}} 道路沿いに現れます.道が細いので要注意. 二日間,移動が多い巡検でしたが,運転していただきありがとうございました.とても学びの多い巡検で,さらに先生にも楽しかったと言っていただけて良かったです.