!!!兵庫巡検 K氏の卒業論文の調査のため、地学研究室総出で兵庫県へ一泊二日の調査に行きました。 調査は兵庫県北部から始まり、淡路島まで行くルートです。 !!一日目 !香住浜 兵庫県美方郡香美町香住区七日市に位置する香住浜には砂浜が広がっているが、矢田川の河口付近は局所的に小石が集まっており、矢田川流域の多様な地質を反映して様々な岩石をみることができます。 {{ref_image 多様な石.JPG}} {{ref_image 多様な石2.JPG}} {{ref_image グリーンタフ.JPG}} グリーンタフも見られます。緑色凝灰岩(グリーンタフ)は火山灰が堆積してできた岩石である。火山灰などが堆積したのちにマグマによって加熱された地下水やマグマから放出された水によって火山灰などが変質し緑色を呈するようになりこのようなグリーンタフが形成される。兵庫県の日本海側に広く分布している。 流域の地質は、上流部は矢田川筋が鮮新世の照来層群に属する礫岩、凝灰質砂岩、安山岩、玄武岩、同質火砕岩類が主に分布し、湯舟川筋は、主に中新世の北但層群に属する村岡累層の礫岩、砂岩、泥岩が分布している。中流部から下流部は矢田川層群に属する、流紋岩、デイサイト、安山岩、砂岩泥岩および礫岩や、北但層群に属する、高柳累層、八鹿累層、豊岡累層、村岡累層が広く分布し、凝灰質礫岩、凝灰質砂岩、凝灰質泥岩、および流紋岩、デイサイト等より形成されている。また、下流部の香住区八原から香住区大野にかけては、山陰帯に属する矢田川花崗岩(細粒〜中粒の黒雲母花崗岩および中粒の角閃石黒雲母花崗閃緑岩)が分布しており、この多様な流域の地質の岩石は何らかの形で河川によって下流に向かって運ばれ、最終的に矢田川の河口付近に多様な岩石が流れ着いているのである。 {{ref_image 花崗岩.JPG}} 香住浜で得られた花崗岩類 {{ref_image 礫岩.JPG}} 香住浜で得られた礫岩 !玄武洞 玄武洞では玄武岩と、玄武岩の六角形の柱状節理を観察することができる。 {{ref_image 玄武洞全体.JPG}} {{ref_image 玄武洞.JPG}} 人と比べると玄武洞は圧巻の大きさである 玄武洞公園内には5つの洞がありそれぞれ玄武洞・青龍洞・白虎洞・朱雀洞(南朱 雀洞・北朱雀洞)という。 {{ref_image 青龍堂.JPG}} 青龍洞 {{ref_image 柱状節理.JPG}} 火山の噴火により流れ出した溶岩が地表付近で冷され、収縮するときにできる割れ目を節理という。節理が柱状になっているものを柱状節理という。 !神鍋火山のスコリア層 神鍋火山は近畿で唯一噴火口が残る標高469.5mの火山であり、約2万5千年前に噴火し、現在火山活動は確認されていない。神鍋火山はスコリア(スコリアとは、火山砕屑物[溶岩や火口付近の岩石が噴火によって砕かれ、噴き飛ばされた固体のもの]のひとつで、多孔質で見かけの密度も小さく、主に玄武岩質マグマから生じる暗色のものを指す)が積み重なってできたスコリア丘である。 {{ref_image 全体写真.JPG}} 本露頭は神鍋火山南西麗に位置し、神鍋火山の内部構造を観察することができる。黒色〜茶褐色スコリアを主体とし、火山弾、スパター(噴火時に高温のまま飛散し、着地後に溶着したマグマのしぶき状噴出物)及び薄くレンズ状に分布する溶岩流から構成されている。 {{ref_image 近くでスコリア.JPG}} {{ref_image 近くでスコリア2.JPG}} {{ref_image 多孔質.JPG}} 近くで見ると粗粒なスコリアが卓越する部分では、スコリア内部に多孔質構造が認められる。これはマグマが地上に噴出する際に急激な減圧を経験することによってマグマの中に溶け込んでいた揮発性成分が分離することにより発泡作用が生じたもの。