!!!興津・横浪メランジュ(高知) ■巡検スケジュール■ 10/29 広島大学(8:00)→南国SA(11:30)→興津メランジュ(13:30)→入野松原(17:00)→足摺岬(20:00) 10/30 白山洞門(9:00)→鳴滝の枕状溶岩(10:30)→黒潮工房(12:30)→横浪メランジュ(14:30)→豊浜SA(19:00)→広島大学(22:30) [四万十帯を巡るの動画はこちら|https://www.youtube.com/watch?v=phIwqsQIFcg] !!興津メランジュ !世界初!付加体中のシュードタキライト 「付加体中にシュードタキライトはない」 そんな定説は2003年、高知の興津メランジュでの発見によって覆された。この発見は、沈み込み帯における新たな概念を生み出し、海溝型巨大地震の研究にも大きく貢献している。 {{ref_image PXL_20221029_043012381.jpg}} 興津メランジュへの入り口から約600m手前、峠で道が二手に分かれるあたりに駐車。 {{ref_image IMG_8114.jpg}} なにやら不穏な空気漂う説明板(左端赤字)もあり、百戦錬磨の一同は奮い立つ。 {{ref_image IMG_8122.jpg}} 崖に沿って歩いていくと少し開けた場所に電柱発見。入口の目印である。 {{ref_image IMG_0712.JPG}} 先人のロープを頼りに、山道を(滑り)降りていく。 {{ref_image IMG_0725.jpg}} とてもこの先には進めそうにない絶望的な眺め。 {{ref_image IMG_0726.jpg}} 断崖絶壁をものともせず,進んでいく心強いメンバー達。 {{ref_image IMG_0749.JPG}} 干潮の時間帯だったがギリギリの箇所もいくつかあり。水没したO君は「余裕だと思ったんです…」 {{ref_image DSC_0292.JPG}} 赤茶けた玄武岩の露頭発見!オレンジっぽいところに… {{ref_image IMG_8116.jpg}} シュードタキライトの鉱物脈発見!思ったほどガラス質な感じはしない。 {{ref_image IMG_8118.jpg}} 断層滑りの跡であるスリッケンラインもいろんな角度に見られる。沈み込み帯での複雑なテクトニックを物語る。 !!入野松原 {{ref_image PXL_20221029_075645708.jpg}} 鳴き砂との噂がある道の駅ビオスおおがたに隣接する,入野松原海水浴場。 {{ref_image PXL_20221029_080532205.jpg}} 日没が迫っていて,ゆっくり観察できなかったが白砂でも鳴き砂でもなかった。 !!足摺岬展望台 {{ref_image PXL_20221029_111753824.jpg}} 180度を超す水平線と天の川の絶景を求めて,心霊スポットともいわれる夜の足摺岬へ突撃。 雲が出ていたので,絶景は見られませんでした。 {{ref_image PXL_20221029_221333261.jpg}} 夜のフィーバーして起きてこない人たちをしり目に,足摺岬の日の出。 {{ref_image IMG_0773.JPG}} その後,もう一度みんなで足摺岬。 {{ref_image PXL_20221029_234639900.jpg}} 逆光の足摺岬を狙う地研のアーニャ。 !!白山洞門 !なぜこんなところに!?ラパキビ花崗岩 足摺岬では日本で唯一ラパキビ花崗岩が見られる。スカンジナビア半島など10億年前の地層で見られる花崗岩がなぜ数千万年前の地層に…。非常に興味深いものである。 {{ref_image IMG_0784.JPG}} 白山洞門は,高さ16m,幅17mの大きさで,花崗岩洞門では日本一の規模と言われている。 {{ref_image _DSC0086.JPG}} カリ長石の丸い斑晶のまわりを斜長石が囲んでいる。カリ長石の方が融点が低いのに、これもまた不思議である。 {{ref_image IMG_8148.jpg}} ラパキビ花崗岩について語り合う人々 !!鳴滝の枕状溶岩 {{ref_image PXL_20221030_013826020.jpg}} 足摺岬から北上する途中で,鳴滝で枕状溶岩を観察。 https://www.kochinet.ed.jp/bunkazai/details/430-2/430-2-42.html 令和3年に県指定天然記念物に指定されたばかり。 !!横浪メランジュ !メランジュ界の大スター!プレートテクトニクスの申し子 メランジュといえば横浪。そういっても過言ではない。 プレートテクトニクスを陸上で初めて証明した場所として名高い。 途中、完全に水没していて通れないところを、そのへんの付加体で埋め立ててなんとか突破。 {{ref_image IMG_8152.jpg}} 偽礫だとか {{ref_image _DSC0121.JPG}} 一部だけひん曲がったスランプ構造 {{ref_image IMG_2774.jpg}} 泥岩層に取り込まれた砂岩などなど 興味深い地質が目白押し {{ref_image IMG_0823.JPG}} そのなかでも最大の目玉は、なんといってもチャートの大露頭。よくよく見た感じ、純粋なチャートというよりかは、様々な遠洋性堆積物が層をなしてるっぽい {{ref_image IMG_0856.jpg}} 一見,サボって休んでいるように見えますが,実は礫浜で滑ってこけてしまった痛み・悲しみを一人で乗り越えようと頑張っている姿です。 !!おまけ {{ref_image PXL_20221029_025451545.jpg}} みんなひばり食堂経験者だったので,初日の昼食は南国SAで。 鍋焼きらぁめんと赤鰹ご飯セット。 {{ref_image PXL_20221030_050055086.jpg}} 翌日の昼食は,高知に来たからにはやはり鰹のタタキ,ということで黒潮工房。 {{ref_image PXL_20221030_043800217.jpg}} ちまきカツオ定食を頂きました。