!!!三隅(岡見深成岩体中の塩基性包有物) 1956年に濡木先生が書かれた論文に“偽捕獲岩”なる記載があったので,どんなものか見学に行ってみました。 !!岡見深成岩体 島根県三隅町岡見には,源田山を中心に,直径約3〜4kmの岩株(ストック)状の花崗閃緑岩質の複合貫入岩体があり,岡見深成岩体と呼ばれる。 最寄りの道路から海岸に降りていくと,山陰線がすごいところを走っていることがわかる。 {{ref_image DSC00870.jpg}} {{ref_image DSC00873.jpg}} 十分に注意しながら踏切のない線路を越えて,海岸へ降りてみるとあたり一面暗色包有物だらけ。 {{ref_image DSC00885.jpg}} {{ref_image DSC00886.jpg}} 新鮮な面で観察すると暗色包有物と周囲の花崗岩の境界はこんな感じです。 {{ref_image DSC00894.jpg}} 均質な広島花崗岩に見慣れた我々にとって,どこまでも暗色包有物だらけの花崗岩が続くこの光景はかなり不気味。 {{ref_image DSC00903.jpg}} 岬(観音崎)の先端に向かって移動していくと,途中から閃緑ひん岩に分類される黒色の岩石へと変化する。 {{ref_image DSC00915.jpg}} 上の写真にもあるように花崗岩質の岩脈がバシバシ閃緑ひん岩内に貫入している。 境界部は幅20cm程度の境界相があり,閃緑ひん岩を取り込んでいるように見える。 {{ref_image DSC00916.jpg}}